プリティーリズムに学ぶ心理法則 #10 成長マインドセット

プリティーリズムに学ぶ心理法則 #10 成長マインドセット

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画像出展:YouTube


第十回「仁科カヅキの成長マインドセット



バーニン!


仁科カヅキはストリート系として活動していたプリズムスタァです。


レインボーライブ・キンプリの世界のプリズムショーには“ストリート系”と“アカデミー系”という2種類の流派があります。


“ストリート系”とは、自分の道を極めるパフォーマンスのスタイル。


そして、それと対極をなす“アカデミー系”は
観客を楽しませ、笑顔にすることを至上とするパフォーマンススタイル。


ストリート系に傾倒し、「アカデミー系はチャラついている」と嫌悪感を示していた彼ですが、
のちに神浜コウジ、速水ヒロと合流して、チーム「オーバーザレインボー」を結成してからは「ストリートにもアカデミーにも縛られない」自由で独自なスタイルを貫こうとしています。


柔軟な心


仁科カヅキは、作中でもとにかく柔軟です。


成功にとらわれ、失敗を極度に恐れるわかなに対し、「お前みたいなヤツは嫌いだ」と素直に自分の気持ちを伝えた一方で、
嫌いだけど助けたいという真逆の姿勢も見せました。


また、ストリート系に傾倒し、アカデミー系を半ば馬鹿にするような発言をしていましたが、
時間が経つにつれ、「プリズムショーにストリート系もアカデミー系も関係ない」という考えを持つようになりました。


悪くいえば、「言うことをコロコロ変える落ち着きのないヤツ」となってしまいますが、


実際問題、一度決めた姿勢を変えると言うのは非常に難しいことです。


それをいとも容易く行えるのは、彼の心のあり様(マインドセット)が非常に柔軟である証拠でしょう。


柔軟なマインドセットの作り方


柔軟なマインドセットとは、過去記事で書いた硬直マインドセットの対極です。

そんなマインドセットを持つためにできることを紹介します。


考え方を変える


簡単にマインドセットを変えるにはそもそも
考え方を変える必要があります。


具体的にいうと否定されることと、それによって何かを変えることを恐れないようにするということです。


例えば
「お前の曲はヌルいんだよ」
と言われると、まるで
“自分自身の人格がヌルい”と言われてしまったかのような感覚に陥ります。


このように、硬直マインドセットを持ってしまう原因は
ちょっとした失敗が自分の人格否定にまでつながる自責の念
です。


曲は曲、自分は自分であり、評価を連動させるのは少し違います。


実際、歴史上の偉人でも立派な功績を挙げた人が、実は性格が悪いというケースも多いです。


その人の人格がどうなのかというのと
その人の成果がどうというのは全く関係のない領域
であると認識しましょう。


失敗を追いかける


女性起業家で、サラ・ブレイクリーという人がいます。


彼女は5000ドル(55万円)で会社を興し、巨額の富を積み上げました。


しかし、会社を立ち上げるのに55万円は少ないと感じられます。


なぜ、小さい金額で会社を起こそうという気になったのかというと、その理由は彼女の父にあります。


サラ・ブレイクリーの父は、晩ご飯の食卓で、いつもこう問いかけたそうです。


「サラ、今日はどんな失敗をしたんだい?」


そして、こんな失敗をしたよ、と説明すると、彼女を褒めました。


しかし、何も失敗をしなかった、と言うと彼女を叱ったそうです。


曰く、「失敗しないということは新しいことをしていないということ」とのことです。


その言葉を受け、実践して育ってきた彼女は
失敗することを前提にして生き、結果成功に行き着いたというわけです。


……なんて簡単な話ではありませんが、
とりあえず失敗を恐れる必要はないということは理解しやすくなります。


仁科カヅキのその後


もっと多くの人にプリズムショーの素晴らしさを伝えたいという信条を持つようになってからは、色々な仕事を引き受けるようになったカヅキ。


うまくいくことばかりではないでしょうが、少なくとも全てが全てうまくいかないということもないでしょう。


もっとも、全部がうまくいかなくても、彼は落ち込まなさそうです。

彼にはしなやかなマインドセットがあるのですから。


まとめ

  • 失敗して、誰かにそれについて何かを言われても自分自身が否定されたことにはならない
  • 失敗をすることを前提にして挑む


極端な話ではありますが、今の世界では失敗しても問題ない気がします。


大昔は、狩りで失敗したとか、作物が育たなかったとなると、いよいよ死を覚悟しますが
現在は生活保護や自己破産のようなセーフティネットがありますから、
恥とか常識とかそういうものに囚われなければ
どんな失敗をしてもとりあえずは生き残れます。


それに、人は自分のネガティブは他の人よりも深刻だと考える傾向にあるので、
自分にとって恥ずかしいことでも他人からしたらそんな程度のことかと思われがちです。


自分が気にしすぎているだけで、周りは案外気にしていないと考えるだけでも、挑戦する勇気が湧いてくる気がします。


劇中でも言われていたように
勝者じゃなく勇者を目指して


なりたい自分に

プリズムジャンプ☆


参考文献:マインドセット「やればできる!」の研究 キャロル・S・ドゥエック