【プリパラ】紫京院ひびきの過去から学ぶ人を嫌いになる理由

【プリパラ】紫京院ひびきの過去から学ぶ人を嫌いになる理由

こんにちは。 @kanamenamename です。

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今回は多くのファンとアンチを合わせ持つ紫京院ひびき さんについて書きます。


目次

  • 紫京院ひびきの過去
  • 群れが嫌い
  • 真反対の真中らぁら
  • 人を嫌いになるのは「嫌いな自分に似ている」から
  • どうすれば嫌いじゃなくなるか
  • 最後に


紫京院ひびきの過去


このブログを読んでいる方なら説明不要だとは思いますが、一言で説明すると

  1. 信じていた友達は自分を友人とも思ってなかった
  2. 雇っていた執事達も同じような感じだった
  3. みんな一瞬で裏切り、ひびきの元を去った
  4. しばらくすると何食わぬ顔でみんな戻ってきた


という裏切り→擦り寄りの壮絶なコンボをくらい、軽く人間不信に陥っている状態です。


群れが嫌い


ひびきさんは

個々の実力や活躍を重視する思考パターン

を持っており、それは過去に手痛い裏切りにあった経験に影響されていると考えられます。


セレパラ歌劇団を結成した際も、チームワークで力を束ねると言うよりは

個々の実力を発揮させることで、結果的にチームに仕立て上げる

という手法をとっており、かなり一貫して個人主義的な姿勢をとっています。


トモダチという言葉を嫌い、常に執事の安藤以外は近寄せようとしません。


真反対の真中らぁら


劇中で、ひびきさんは「み〜んなライバル」の世界、セレパラを作り上げようと画策していました。


最終的には、真中らぁら達の活躍や、何より緑風ふわりによって阻止されます。


その中で浮き彫りになったのは、

真中らぁらと紫京院ひびきの真反対とも言えるほどの差です。


誰でも無条件に信じ、受け入れようとする

らぁらは、ひびきさんにとって異質な存在であり、嫌悪の対象にもなっていました。


人を嫌いになるのは「嫌いな自分に似ている」から


ひびきさんは、らぁらの

み〜んなトモダチ!

という思想に対して快く思っていないようでしたが、それは何故なのでしょうか。


結論を言うと、

かつての自分もまた、友情を重んじる子どもだったからです。


ペルソナ・インナーパーソナリティ


これを説明するには、ペルソナ、あるいはインナーパーソナリティという概念を通して説明すると分かりやすいです。


ペルソナというのはpersonalの語源となったラテン語で、

仮面という意味です。


ペルソナはユングという人の「ユング心理学」に登場する概念で、ゲームでもこれをテーマにした作品がありますね。

↑KindleUnlimitedなら無料で読めますので、ぜひ

↑久しぶりにやろうと思ったら充電器が断線してました(詰み)


ゲームはちょっと……という場合はアニメ版もいいですね。

dアニメストアだと、新旧どちらも見られます。

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ユング心理学の世界で、このペルソナは

役割として認識されています。


例えば、妻子持ちの男性なら、

  • 家族を養うために働く自分
  • 夫として妻を支える自分
  • 父親として子を育てる自分


など、人によって様々なペルソナを持っています。


しかし、

そのどれもが自分にとって受け入れられるものとは限りません。


例えば

  • 怠けたい自分
  • 誰かを攻撃したい自分
  • 誰かから奪い取りたい自分
  • 弱いものをいたぶりたい自分
  • 我欲を満たしたい自分


など、人間は

自分では認めたくないような側面を持ち合わせているものです。


普段は自覚しないかもしれませんが、これらがふとした時に意識の表層に出てきて、こういう気持ちに気付いた時、どうするかによって結果が変わります。


その悪い面も含めて自分なんだ、と認められたなら、それは自分の新しいペルソナになります。


(ちょっと乱暴な自分、ちょっとワガママな自分、など)


が、こんなの自分じゃない!、と認められなかったのなら、その感情は抑圧され、心の奥底に沈んでいきます。


やがて、その側面を否定したことすら忘れた頃、沈み込んだ感情は本人のコントロールを外れ、影(シャドウ)になります。


シャドウは

自分の感情ではないと自分で決めつけてしまったものなので、

他人の感情として感じます。

自分の中では他人の感情として認識するので、
自分ではどうしようもなくなってしまいます。


※これをうまく可視化して、わかりやすく描写しているのがペルソナシリーズですが、

特にペルソナ4はめちゃくちゃわかりやすいので、教科書代わりにもオススメです。



ひびきさんのペルソナ


ひびきさんに話を戻します。

ひびきさんは過去に、人を信じた結果、痛い目を見ることになりました。


なので彼女にとって、

人を信じる自分というのは苦しい思い出を想起させる、

あってはならない自分の側面なのではないかと予想できます。


そこで彼女は、自分の他人を信じる側面を否定し、心の奥底に沈めました。


しかし、そんな矢先に真中らぁらが現れます。

み〜んなトモダチ!が信条のらぁらは、はっきり言って忌むべき自分そのものでした。


彼女は自分の、忘れていた側面が浮上しつつあるのを無意識に感じ、それを否定する事で今の自分を保とうとしていたのでしょう。


しかし、どんなに自分の側面を押し殺したとしても、眼に映る他者の動きは制限できません。


心の中にフタをしていても、視界に映る真中らぁらを消し去ることはできません。


もしかしたら、ひびきさんは、らぁらとプリパラを切り離し視界から消し去るためにセレパラを目指した、というのも理由の一端としてはあるのかもしれません。


このように人は、

自分の忘れている嫌な側面を思い出させる人

に対して敵意を抱きます。


裏を返せば、嫌いな人の特徴は、かつての自分の姿を投影したものでもあるという事ですね。


どうすれば嫌いじゃなくなるか

(画像がこの組み合わせなのには、特に理由はございません。トリコロールは3人揃ってはじめてトリコロールなんだトリ)


とはいえ、

真中らぁらと紫京院ひびきは分かりあえません。以上、閉廷。とかでは寂しすぎるので解決策を提案したいと思います。


今、誰かに対して敵意を持っているという方も使える方法なので、ぜひやってみてください。


①ペルソナとして受け入れる


嫌な自分を受け入れましょう。

はっきり言ってしまうと、これが一番簡単かつ確実です。


シャドウというのが生まれてしまうのは、結局

自分はこんなんじゃない、こんなのであるはずがない

と自分に大きすぎる期待を抱いてしまうからで、冷静に自分を見直せば抜け出せることがほとんどです。


具体例として、僕の事例をお話しします。


僕は祖父と仲が悪く、同じ空間にいるだけでイライラしてしかたありませんでした。


しかし、ある日

どうしてこんなに嫌いなんだろう?

というか、いつから嫌いなんだろう?

と考えてみました。


どうして?の答えはわかりませんでしたが、

いつから?の答えはわかりました。


高校生くらいの頃です。


次に、どこがこんなに嫌いなんだろう?

と思い、嫌いな要素を30個近くあげてみました。


そこでわかったのが、

  • 知りもしないくせに知っているふりをする
  • 斜に構えてて偉そう

というのが特に気に入らない、ということに気づきました。


何を隠そう、この

知ったかぶり

斜に構える

というのは

紛れもなく中学生の頃の僕の態度とまるっきり重なるのです。


これに気付いた時は驚きました。

そして、納得しました。


僕がこんなに祖父を嫌うのは、

自分にとって黒歴史である中学時代の僕を思い出させる存在だからなのか、と。


それからは無闇に敵意を向けたり、舌打ちしたりすることはなくなりました。


正直なところ、

ムカつくという気持ちが完全に消えることはないのですが、

自分にもこういう面はあるんだよな。気をつけなきゃな。と常々思い、謙虚な姿勢を保つことができるようになりました。


方法:

嫌いな側面を把握する。

例,

  1. 嫌いな人を思い浮かべる。
  2. どういうところが嫌いなのかをメモに書く
  3. いつから嫌いなのかをメモに書く
  4. 嫌いなところで挙げた特徴は、自分にも当てはまらないか考える
  5. 嫌いになった時期の自分と関係はあるか考える


②ペルソナを開拓する


自分の嫌な側面を認めるのは、結構ハードルが高いな……と感じる方もいらっしゃるかもしれません。


そういう

どうしても受け入れられない!受け入れるくらいなら死を選ぶぞ!

という場合は、死んでもらっては困るので、新しいペルソナを身につけてやり過ごすのも手です。


例えば

大体のことを許せる、寛大な自分

というペルソナを身につけることができれば、


自分の分析をして、

「こんな卑しいのが自分!?」

と感じても、


寛大な自分を発動し、

「まぁ仕方ないよね。人間だもの」

と受け流せるようになるでしょう。


とはいえ、方法論としては①の方が簡単ではあります。


あくまでも

生命が危機にさらされるレベルではない限り当てにしない方が得策かと思います。


方法:

他人の立場になって考えるクセをつける。

例,

モノを買うとき

  1. 自分の立場で考える(これを買おうかな)
  2. 友人の立場で考える(アイツなら買うかな)
  3. 嫌いな人の立場で考える(あの人は買うかな)


※自分の立場→近しい人の立場→嫌いな人の立場の3つで考えるのが重要なので、友人じゃなくても家族とか親戚でも大丈夫です。


最後に


ここまでひびきさんの内面について考えてきたワケですが、そもそもひびきさんは何故プリパラに興味を持ったんですかね。


友達を強く否定しているひびきさんなので、

本当は友達が欲しい

という願望があってもおかしくはない(というか多分ある)のではありますが……あそこまでプリパラに入れ込むのは何故だろう?と思います。


セインツに対して尊敬の念を見せており、

「(セインツが現役だった)あの頃は良かった」とか

「プリパラの黄金時代」

とか言っているので、

プリパラに対する想い≒セインツに対する想い

くらいに考えてもいいような気はしますが、

セインツって割とメンバー同士仲良いと思うんですよね。


流石に

そらみスマイルみたいな、みんな仲良し♡的な感じではなく

どちらかというと、若干マイルドなドレッシングパフェくらいな関係性ではないでしょうか。


そこに憧れを抱くのはどういう心境なのかな?と少し気になりました。


あとは、単純にひびきさんのご両親とかはどんな人なのか気になります。

子どもの精神の発育には親の影響というのがどうしても絡んでくるので、その辺の要素も含めて見てみたいですね。


というか、それは何もひびきさんに限った話ではないですがね。

全キャラの家族構成とかそのキャラの設定とか見てみたいし、いつかそんな設定資料集的なのが出ないかな?と思いつつ、本記事の結びとしたいと思います。


それではご機嫌よう。

ですわ。


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