時代はたしかに巡っている【日記】
万物流転という言葉があります。
すべてのものは変化し、同じものは二度とないという法則です。
僕も概ねその通りだろうと思って生きてきましたが、どうもそうではないと最近思いました。
ニュースの報道で見たのですが、端末のパスワードをなくそうという動きがあるようです。
なんでも、USB自体に指紋認証をさせることで端末にパスワードを打ち込まなくても起動できるようにするとか。
(その報道をしっかり見ていなかったのでちゃんとは覚えていませんが……)
これを見て、僕は非常に面白いと思いました。
電子パスワードなら他人に知られることもないし安全、みたいな時代だったのが
電子パスワードは悪用されるから危険に変わっているわけです。
更にその変遷の仕方が興味深い。
パスワードが指紋認証USB、すなわち物理的な「鍵」に戻ったという事です。
それはそれで危険な気もしますが、もはや、現実よりもネットの方がはるかにやれることも多く、危険という判断が下されたのでしょうか。
こういうローテーションは他にもある
よく、ちまたで聞くのが「大正時代のファッションを見ると、あんまり違和感がない」という言葉です。
明治、昭和と来ると違和感が生まれますが、大正はそうでもありません。
マンガの変遷も似ています。
漫画家である山田玲司さんは「マンガは巻物に戻った」と語っています。
いわく、巻物だった鳥獣戯画→紙の本→電子コミックという変遷を辿っているが、電子コミックはひたすら画面をスクロールして読むので、巻物と言えるとのことでした。
(そもそも巻物を意味する英単語が スクロール/Scroll ですし)
人間だってそう
人間のIQもほとんどが遺伝で決まると言われていて、
年を取れば取るほど親のIQに近づいていくとされています。
つまり、のほほんと生きていると、親と同じような人間になると言うことです。
もちろん親を尊敬していて、親のようになりたいと思っている方ならそれで良いと思います。
しかし、やはり僕は親の背中を追い越してこそ親孝行というものではないかと思うタイプなので、親のようになりたいとは思いません。
うっかり親と同じような人生を送ってしまわぬよう、自分は自分の人生を生きなければと身が引き締まる思いになりました。
時代は巡っていく
今、世の中はかつてない変化に晒されています。
そのおかげで消えていく産業がいくつもあるでしょう。
しかしたとえ消えたとしても、人々が本当にそれを求めているなら、それはいずれ復活します。
だからそれについては余り心配はしていません。
(あくまで消費者目線でしかありませんが)
問題は、私たち個人個人の生き方です。
今ほど「個人」というものが問われている時代はないでしょう。
どんな風にすれば良いのか、誰に聞いても普遍的な答えは返ってきません。
そんな時代だからこそ、歴史を見直すのも良いかもしれません。
高校ではなく、今、学びたかった……。