コラムやエッセイのような記事を書きたい

 コラムやエッセイのような記事を書きたい。

これは最近特に思うようになったことだ。

かつての私は「〇〇 やり方」で検索すると真上に出てくるような典型的な記事を書いていた。こういう記事はこういう記事で嫌いではないのだが、別段好きでもない。

 ではなぜそんな記事を書いていたかといえば、「書けたから」に他ならない。

書けたから書いたし、書くことしかできなかったから書いた。それしか取り柄がなかった。

私は何をやってもダメなやつだった。勉強もスポーツも恋愛も友人関係もバイトも何もかも上手くこなせなかった。

小学校から塾に通って多額の教育費をかけたくせに大学受験で失敗した。

部活も良いラケットを買ったのに事実上の退部をした。

たった一回拒絶されただけで友達を作ることを諦めてしまったし、好きだった子もただ遠くから眺めるだけで終わった。

バイトに至っては客と口論になりかけて辞めたし、本当にグズでクズでカスみたいな人間だ。

そんな私でも唯一人から褒められるのが作文だった。私の作文を読んで褒めてくれる大人は少なからずいた。

学校の先生、同級生の保護者、近所の人、あとその〜……ん〜……文部科学省……の……人……的な? 

ホントなんですけど!

福祉の大学に通ってるんですけど!

まぁ今にして思えば、それは幼稚園の先生が「すごいすごい! こうくん絵が上手ね!」と言うようなモンだと理解できる。

だがしかし、かつての私はそれほど賢くなかった。大人たちの言葉がただのお世辞だと気づくのには、実に長い時間がかかった。

具体的には、大学で意気揚々と国語の授業を取り、鼻を折られて恥をかくまでだ。

しかし恥をかいてよかったと思う。

おかげで私の文章能力はそれなりになったし、何より「自分の能力は自己評価ほど高くない」と気づくことができた。

この自覚のおかげで色々と本を読む機会を得た。そしてその時得た知識が、今こうして文を書かせている。

今ではその辺の大学4年間を遊んで暮らした文学部生より優れた文章を書ける自信がある。

(ただしちゃんと4年間勉強した人には勝てないと思うが)

まぁそんなことはどうでも良い。

重要なのは、「私の自慢できることは文章作成能力だけ」という意識がより強化されたことだ。

結局自分の文章に驕る結果になった私は、文章で金を稼ぎたいと思うようになった。

そして始めたのがこのブログである。

さんざん「誰かの助けになれたなら〜」とか「要らないものを買わせてまで〜」とかほざいているが結局根底にあったのはそれだ。

俺はお前たち読者に! 転職エージェントやU-NEXTに登録させることで銭をふんだくろうとしてたんだよ!

ガハハハハハ!!!

まぁ結果、私の一人負けだが。

だがこれで良かったのかもしれない。

もしそんなので金を稼げたりしていたら、今頃このブログも凡百のアフィリエイトブログと化していたか、封鎖されていたかのどちらかだったろう。

そうなればこんな記事を書くことも無かったわけだ。

そう考えるとそれも悪くない結末だと思う

ワケがない。

こんなメンヘラみたいな記事書くくらいならそっちの方がマシだろ良い加減にしろ!

まったく清々しい気分だ。

まるで、澄み渡る今日の青空のように!

雨空のような青空(皮肉)

今の私はかつてのような記事を書こうとは思わない。

今からでも軌道修正すれば、収益を得られるようなブログにできるかもしれない。

しかし、少なくとも今はそういう気はない。

私には違う夢ができたからだ。

かの夏目漱石は言った。

「あらゆる芸術の師は、人の世をのどかにし、人の心を豊かにするがゆえに、尊い」と。

私は、「芸術の師」になりたい。

人の世をのどかに、そして人の心を豊かにする……そんな文章をこの手で紡ぎ出したいのだ。

そして、私にとってそれがどんな文章か考えた結果、頭をよぎったのは学生時代だった。

小学生、中学生、高校生……。

いつだって私は現代国語が好きだった。

模擬試験とかに出てくるような、なんでもない日々を綴ったエッセイや、よくわからない表論文や、何のことか知れない随筆文が好きだった。

今では思い出すこともできない、作品どころか作者の名前すら知らないあの文章たちが、あの作品たちが、私の心を豊かにしてくれた。

それこそが、私にとっての「芸術」だったのだ。

だから私は、自分もそういうモノを生み出したい。

人の心を豊かにするような、「芸術」を生み出したい。

例えそれが、一銭にならずとも。

なぜなら、芸術とは、金銭を見返りに求めるようなものではないからだ。

懐かしいかつての日々、私を感動させたあの作品たちが、私に金銭を求めなかったのと同じように……。

そしてそういう文章を書くことで

塾のテキストに

問題文として

採用されたい。

それによって生じる

印税で暮らしたい。

そんな感じのモチベーションを持って、これからはエッセイを中心に書いていこうと思うぜ!

もちろん今までのようなコラム的な記事も書いて、どっかの出版社に買い取ってもらうことを目標にする!

みんな、応援よろしくな☆