【プリチャン】白鳥アンジュの騒動について思ったこと【第45話】【第46話】
【プリチャン】白鳥アンジュの騒動について思ったこと【第45話】【第46話】
今回の記事では、今更な話題ですが白鳥アンジュさん引退騒動について考えたことを書いていこうと思います。
結論だけ先に言ってしまうと「集団の意思って怖いよね」というお話です。
目次
- 白鳥アンジュさんについて
- 集団の意思
- 集団の意思に弱い日本人
- アンジュさんの理念
- アンジュさんの本当の願いは?
- 最後に
アンジュさんについて
アンジュさんは第1話から細々と登場し続けた重要なキャラクターです。
正体を隠してミラクルキラッツの面々に接触し、アドバイスを与えたり、近くで見守ったりしていました。
彼女のライブはプリズムショーを思わせる演出があり、歴代シリーズのファンは皆感動のあまり涙したことでしょう。
そんな彼女が引退するしないという騒動を起こした際のことで、少し引っかかるものがありました。
集団の意思
結局アンジュさんは引退を撤回したわけですが、それを引き出したのはファンたちの声、すなわち「集団の意思」です。
見ようによっては「人々の純粋なスキという気持ちが、消えようとしていた才能を守った」という感動的なエピソードと取れるかもしれませんが、僕はそれ以上に
「集団の意思の前では個人の意思決定なんて簡単に捻じ曲げられる」という恐怖を感じました。
集団の意思に弱い日本人
人間の脳には多かれ少なかれ、「集団と同じ行動をとりたい」という意識があります。
例えば、新作のゲームを買おうと思った時、AmazonやTwitterなどでレビューを見たり、YouTubeなどでプレイ動画とそのコメントを見たりした経験はありませんか?
それか、タンスや戸棚などのような家具を買おうと思った時、知人に意見を聞いたりしませんでしたか?
どちらでもいいのですが、こういう風に
「なんらかの意思決定をするときに、周りの人がしていることに合わせること」を社会的証明と言います。
他人の真似っこでダサい……と感じられるかもしれませんが、実は大事な機能です。
今地上を支配しているのは人間です。
それは、多くの人間が生き残ってくることができたからで、石器時代から「大多数の意見=生き残りやすい方法」と考え、生活をしてきた名残です。
しかし、こと日本人は、この社会的証明が重視されがちです。
有名なジョークでエスニックジョーク(※)というのがありますが、アレなんかはまさにという感じですよね。
(※)船が沈没するという場面で、スムーズに乗客を海へ降ろすには何と言って誘導する?という問いの形式をとったジョークです。
アメリカ人なら「ここで降りたらヒーローですよ」。
イギリス人なら「ここで降りるのが紳士ですよ」。
ドイツ人なら「ここで降りるのが規則です」。
そして日本人はと言うと「みんなはもう降りてますよ」。
アンジュさんの理念
アンジュさんは歌や美貌など、スター(あるいはスタァ)の才能を持ってはいましたが、完全に埋没していました。
何故なら、「普通の生き方=大多数の人と同じ生き方」をしていれば、アンジュさんの持つ才能を発揮する機会などあるわけがないからです。
普通に小学校を卒業し、地元の中学高校へ進学。もしかしたら私立の中学高校にはいるかもしれませんが、それでも通り道が変わるだけで、結局は「高校に進み、就職」or「大学まで行き、就職」という
どっちみち就職じゃんルートを辿ることになります。
歌の才能とか使いようがありませんね。悲しいけれど仕方ないですね……それが現実なの。
そんな、ひたすらくすぶっていたアンジュさんを光溢れるステージへと導いたのが七星あいらさんでした。
かつて人気プリチャンアイドルとして活躍し、引退後はデザイナーに転身したあいらさんは、自らの立ち上げたブランド「スイートハニー」のアイドルとしてアンジュさんを誘ったのです。
この誘いがなければ、アンジュさんもスイートハニーもここまで大きな存在になることはなかったでしょう。
あいらさんはアンジュさんにとって頼れる相棒であり、それと同時にもっと大きな存在、憧れを向ける対象となったのです。
第45話にて明らかになった過去から判断するに、トッププリチャンアイドルからデザイナーへの転身は完全にあいらさんの影響ですよね。
自分の憧れた人と同じ道を歩むことで、その人の考え方・物の見方・感じ方・そして何より生き方をトレースしようとすることを
同一化と言います。
アンジュさんに、この同一化が起こっていたのはほぼ間違いありません。
アンジュさんは「七星あいらになろうとした」のでしょう。
アンジュさんの本当の願いは?
ぶっちゃけ、本当の願いなんてアンジュさん本人にしかわからないと思います。
しかし、ファンたちの声と、自らが目をかけてきたミラクルキラッツとメルティックスターのメンバーたちによる(実力行使的な)説得もあって引退をやめたアンジュさん。
引退をやめた、ということは引退をしてデザイナーになることは本当に叶えたい願いではなかったということなのでしょうか。
それならそれで構いませんが、今度は負けないでほしいなと思います。
最後に
個人的な意見ですが、願いというのは自分勝手でいいと思います。
上でも書きましたが、「僕たち」というのは特に「周りの人と違うことを嫌がる」傾向が強いです。
それは自分が周りと違うこともそうですが、
「周りの人が自分と違う道を辿ろうとするのも嫌がる」ものです。
他人から批判されるということは、それは少なくとも、批判している人からすれば「周りと違うこと」と捉えられていると言えます。
周りと違うということは「ユニークである」と言い換えることもできますよね。
僕は他人と同じような画一的な生き方をするくらいなら、ユニークの方が絶対楽しいと思うので、多少批判されても人と違うことをすべきだと思います。
でもトッププリチャンアイドルともなると広告収入めっちゃ入ってそうですよね。
チャンネル登録者10万人のYouTuberが毎日動画投稿して稼げる額が100万円なので、アンジュさんレベルだと総資産何百億とかじゃないですかね……
大切なのは、お金なんかじゃない。
アイドルタイムイズマネー。