コウジはなぜ彼女を選んだのか?【考察】
こんにちは、なめです。僕はプリティーリズム レインボーライブを初めて見た時、色々な感想を抱きました。
その中でも7番目くらいに大きかった感想が
そこくっつく?????????でした。
今回はその、この2人でカップリングなんだ……というテーマについて分析していこうと思います。
が、テーマがテーマなだけに
重要なネタバレを多く含みます。
読む際は十分注意を払ってください。
目次
- なぜ涼野いとなのか
- 第一印象【とにかく記憶に残らせる】
- 類似性と相補性
- ロミオとジュリエット
- 意中の相手を射止めるために
なぜ涼野いとなのか
なるちゃん……。
正直、この展開には心底驚きました。
「え゛っ」と声を上げてしまったのを今でも覚えています。
普通に考えて、なるちゃんは主人公ですし、なるちゃんが先に目をつけていたコウジくんを、まさか いとちゃんがかっさらうみたいなことになるとは夢にも思いませんでした。
だからこそ意外性があって面白いワケですが、
なぜコウジくんはいとちゃんを選んだのでしょうか。
今回は心理学の知識を元に、この恋愛を考察していこうと思います。
第一印象【とにかく記憶に残らせる】
いとちゃんだけでなく、なるちゃんにも言えることですが、
コウジくんとのファーストコンタクトで、残した印象が強烈すぎる
という点がまず大きいです。
というのも、初対面の相手に自分を意識させる上で一番大事なのは
相手に自分のことを印象づけること
だからです。
これは、良い印象でも悪い印象でも構いません。
とにかく相手に覚えてもらうことが大事です。
なぜなら、印象は後からいくらでも書き換えられるから。
ギャップ効果
ちまたで「劇場版ジャイアン効果」と呼ばれている現象があります。
これは何かというと、
普段は暴力の限りを尽くし、全てをコントロールしようとする「ヤベー奴」であるジャイアンも、
劇場版になると「男気のある兄貴」みたいなポジションに見える現象です。
レインボーライブ内では、モモ店長がこれに当たりますね。
(普段はスイーツ食ってばっかりの怠慢オーナーだが、デザイナーとしては実力がある)
このように、
先に出た情報と後に出た情報があまりにも食い違っている場合、人間の脳内では「後に出た情報の方が正しい」と判断され、情報が書き換えられます。
これをギャップ効果と呼びます。
涼野いとのギャップ効果
いとちゃんはコウジくんと出会った際、まず出会い頭に歌を否定してみせました。
出会って数秒で「ぬるいんだよ」ですからね。
コウジくんは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてましたが、すぐ反撃に移りましたね。
この時の印象は控えめに言って強烈です。
そしてそこで出来上がった、
攻撃的で他者を寄せ付けない冷たい人
という印象が、関わり合っていく中で
言葉足らずで誤解されがちだけど、実は優しい温かみのある人
という情報に書き換えられていきました。
いとちゃんがこれを意図的に狙ったとは考えにくいですが、なかなかの策士です。
類似性と相補性
次に、類似性と相補性です。
これらは言い換えると、
「似ているところ」と「違うところ」です。
よく、「恋愛は似た者同士より、違うもの同士の方がうまくいく」みたいなことを言われますが……ハッキリ言いましょう。
あれはマジです。
例えば内向的な人×外交的な人のような
性格が違うカップルの方がかみ合いやすいです。
自分の持っていない部分をお互いに与え合うので、支え合って生きることができます。
いとコウのカップルは、その点
血の気が多い いとちゃんと冷静なコウジくん
ウブな いとちゃんとなんか手慣れてるコウジくん
という相補性が見られます。
しかし、もちろんそれだけではうまくいきません。
類似性も大事です。
この類似性ですが、そんなに大したことは必要ありません。
例えば
- 好きなアニメが同じ
- 好きな音楽が同じ
- 持ち物が同じ
など、共通していることがあれば、それが類似性です。
いとちゃんとコウジくんの場合ですと
- 日本人
- 髪が黒っぽい
- ギターを弾ける
- 歌が好き
- スタァ
- なるちゃんの知り合い
など、結構な数の共通点を上げることができますね。
共通点が多ければ多いほど、類似性の効果は高まります。
ただし、効果が上がるのは、
両者がその共通点を認識できた場合のみ
です。
なので、もしあなたがこの方法を使いたいなら
「あっ、その時計僕も同じの使ってます!」
「え!アリプロ好きなんですか!私もなんです〜」
という感じで、さりげなくアピールすると良いでしょう。
そうやって共通点を意識させると、相手もさらに共通点を見つけようと
「他に好きなものは?」
みたいな会話になると思うので、さらに共通点を探し出し、最終的に
「僕たち、似てますね^_^」
みたいに着地させれば強いです。
ロミオとジュリエット
コウいとにしろ、いとコウにしろ、このカップルが成立させた心理的効果で、たぶん一番大きいのではないかな?と僕が考えているのが
ロミオとジュリエット効果です。
ロミオとジュリエットはあなたもよくご存知のアレです。
ざっくり要約すると
「お互いに惹かれあった男女は、なんとお互いに敵国の者であり許されない恋だった」という感じ。
お互いに許されない、誰からも歓迎されない恋愛だったにもかかわらず、当の本人であるロミオとジュリエットはアツい感情がたぎっていました。
これは、
恋愛の障害になる壁があると余計に燃え上がってしまうという人間の心理でして、
ロミオとジュリエットになぞらえてロミオとジュリエット効果と呼ばれています。
いとちゃんとコウジくんに当てはめると、
事故の犠牲者と加害者(と、いとちゃんは思っている)であり、
お互いの親も交際を反対するという大きすぎる障壁があります。
しかし、ダメと言われるとやりたくなる(カリギュラ効果)のが人間。
この反対が後押しとなり、2人はめでたく結ばれ、両家のわだかまりも解けていきました。
意中の相手を射止めるために
レインボーライブのケースから学べる、恋愛において意中の相手を射止める方法は以下です。
・第一印象を残す
→どんなに悪い印象を与えても、よっぽどじゃなければ、後から巻き返せる。
・類似性と相補性
→同じ趣味や思考パターンを示して親近感を持たせる。ただし、性格まで似ているとマンネリ化して破局に繋がるかも。
・ロミオとジュリエット効果
→二人の恋路を邪魔する何かがあると燃えやすい。例えば、「同僚にはバレないように職場恋愛」など。
ちなみに、この効果で付き合った場合、邪魔がなくなると気持ちも冷める場合がある。あくまでもファイアスターターとして使うこと。
こんな感じです。
それにしても、プリティーリズムは素晴らしい作品ですよね。
ここまでたくさんのことを学べるとは……。
もし恋人にしたいと思う人がいるのなら、今回学んだことを試してみてはいかがでしょうか。
もちろん、うまくいかなくても責任は負いませんが
【参考文献】
今回お世話になったのは越智啓太さんの『恋愛の科学』でした。
もっと恋愛について知りたい方にオススメです。
「ビアゴーグル効果」や「ライトイヤー効果」など、割とマイナーなテクニックから
「吊り橋効果」のウソなど、意外なモノまで盛りだくさんです。
それから業務連絡ですが、最近、生活も落ち着いてきましたので以前のように
プリティーシリーズから心理学的な学びを得る記事を書いていこうと思います。
ご興味があれば、お付き合いいただけると嬉しいです。
というわけで、次回も
なりたい自分に
プリズムジャンプ☆