やらなきゃ……と思えば思うほどできない

こんにちは、なめです。


どうしてもやらなければならないことがあったとして、あなたはそれをやりきれますか?


もちろんやりきれることもあるとは思いますが、やりきれない事もあるのではないでしょうか。
今回はそういう
やろうと思えば思うほどできなくなるメカニズムを心理学の知識を元に解説していきます。


目次

  • やろうと思えば思うほどできない
  • シロクマのリバウンド実験
  • プロの選手は動作を考えてない
  • 階段で転んだ【足を意識してしまった】
  • 呼吸や瞬きは無意識にしてる
  • 癖はぜんぶ無意識
  • 考えなくてもできるまで練習する


やろうと思えば思うほどできない


人はやろうと思ったことほどできません。
実際に、

自分をうまくコントロールしようと思って生きている人ほど自分自身をコントロールできない
という悲しい研究結果もあるくらいです。


これは禁煙を例に出すとわかりやすいでしょう。
もともとタバコを吸う習慣がある人というのは、ストレスから目をそらすために吸っています。
すなわち逃避の一種法としてタバコを選んでいるワケですね。


では、その逃避手段であるタバコを抜くとどうなるでしょうか。

  1. ストレス解消のためにタバコを吸う
  2. タバコをやめる
  3. タバコをやめたのでストレスが溜まる
  4. ストレスが溜まったのでタバコを吸う


こうなります。


ダイエット中の人も、貯金中の人も同じです。
もともとストレスのはけ口として使っていたことをやめるので、余計にストレスが増えてやりたくなってしまいます。


ダイエット中の人なら、
「食べないことによるストレス」から逃れるために
食べることでストレスを解消」しようとします。


貯金中の人なら、
「お金を使わないことによるストレス」から逃れるために
「お金を使うことでストレスを解消」しようとします。


そんなことある??って感じがしますが、脳はこういうことをする風にできているので、誰もが無意識にしてしまうことだと言えるでしょう。


かくいう僕も、お金を貯めようと誓えば誓うほど貯金が減ります。
怖いですね。


シロクマのリバウンド実験


上の考えると余計にできない、ということに関連したユニークな実験に、シロクマのリバウンド実験というものがあります。


被験者を部屋に入れて、研究者は
「今からシロクマのことを絶対に考えないでください。シロクマのことを考えなくなったら呼んでください」
とだけ言って外に出ます。


お気づきだと思いますが、
シロクマのことを考えちゃいけない!と頭に浮かべているのはシロクマのことを考えている状態と同じなので、いつまでたっても忘れられません。


ちなみにこの時、どうやってシロクマのことを考えないようにさせたかというと、別の動物の名前を出して、この動物について考えないでください、と言いました。


プロの選手は動作を考えてない


考えれば考えるほど失敗しやすくなるケースを上で紹介してきましたが、それに近い感覚で
考えれば考えるほど上手くいかなくなるケースもあります。


それが顕著に現れる領域が、スポーツの領域ではないでしょうか。


例えばハードル走の選手で、優勝を期待された選手がいました。
彼女はたしかに優秀なタイムを出し、そのままの力を出し切れば十分、優勝は可能でした。


しかし、彼女はレース途中でハードルに引っかかりタイムロスをした結果、敗北してしまいました。


その後のインタビューで彼女は
「“ハードルを飛び越えよう”と思ってしまった」
と口にしていました。


階段で転んだ【足を意識してしまった】


僕はハードル走の選手ではありませんが、そのハードル走選手の気持ちがよくわかります。


というのも、僕はよく階段で転びます。
僕はいつも下を向いて歩くのですが、
階段を移動していると自分の足がどこにあるのか分からなくなるのです。

なので自分の足がどこにあるのかわかるように確認しながら歩こうと思ったら、今度はかえって転びやすくなりました。

しかし「考えれば考えるほどできない」という事実を知ったとき、僕はまさに本来とるべきアプローチの反対をやっていたんだと気づきました。


 
呼吸や瞬きは無意識にしてる


当たり前のことですがよくよく考えると呼吸や瞬きって無意識でやってますよね。
「今日はちょっと疲れてるから呼吸やめるわ〜」
とかないですよね。
「仕事に熱中しすぎて瞬きしなかったから目が干からびたわ」
とかもないと思います。


生きる上で本当に大事なことっていうのは意識的にはやってないと思います。


考えなくてもできるまで練習する


と言うわけで考えれば考えるほどにできないを解消する方法ですが、それは
考えなくてもできるレベルにまでなる
だと思います。
つまり無意識ですね。

習慣化して体に刷り込んでいけば無意識でできるようになります。

意識と無意識でどう違うかと言うと、脳の使う分野が違います。
意識してやっている動作は前頭葉を使ってコントロールしていて、無意識でやっている動作は小脳がコントロールしています。

前頭葉を使うと脳が疲弊するのでメンタルにも影響与えますか、無意識でやる動作は小脳がコントロールするため、ほぼ手間もなく行えます。

習慣化については、瞑想について書いたときに触れました。

また、習慣化を解説している良い本もあるので2冊だけ紹介して終わりにします。

ちなみに、今回の参考文献でもあります。

【参考文献】