アニメの見方がわからない【やや考察】
目次
- ▶︎アニメの見方
- ▶︎正しいアニメの見方
- ▶︎アニメの見方がわからない
- ▶︎アニメの見方を知るために
- ▶︎今回のまとめ
▶︎アニメの見方
こんにちは。kanamenamenameです。
あなたはアニメを見る時どんな姿勢でアニメを見ていますか?
姿勢というのは背筋を伸ばしてとかそういう話ではなく、例えば
- メモを取りながら
- 画面の一点に集中しながら
- 音に集中しながら
など、アニメを見るという行為への取り組み方です。
僕はこれをアニメの見方と呼んでいますが、
僕はアニメの見方が全然わかりません。
正直、誰かに助けてほしいです。
▶︎正しいアニメの見方
僕は最近アニメをあまり見ません。
「アニメを見てもあまり得るものが無いな……」
と感じることが増えたからです。
しかし、それは
「アニメの絵柄だけを眺めているからなのではないか?」
と思いました。
同時に
「ちゃんと面白みを感じるような見方をすれば、どんなアニメも面白いはずではないか?」
とも。
つまり、目に映ったものをとらえるという受動的な姿勢ではなく
自ら画面内に見るものを探しに行くという能動的な姿勢を模索すべきだと考えたのです。
▶︎アニメの見方を知るために
とは言っても、先にも述べたように
アニメの見方なんて知らねえよ
って感じです。
そういうことを知るために何をすれば良いのかもわかりません。
なので、僕が僕なりに正しいアニメの見方を身につけることができるまでの過程を記事としてまとめようと思いました。
日常を過ごす中で、
「あ、これはアニメの見方として使える知識だな」
と感じることがあれば、それを書く……みたいな記事でシリーズ化したいと思います。
アニメの見方が掴めれば、ドラマや映画、演劇などにも応用可能だと思うので、今後の課題として積極的に取り組みたい所です。
ちなみに、僕の考える正しい見方の基準は
「製作側(主に監督)がこの作品を通して主張していることは何か?」を少しでも良いから理解する
というレベルに設定したいと思います。
▶︎アニメの見方を学んでみる
まず何を勉強すれば良いのかすらわからないので、とりあえず手始めに身近な所から攻めていこうと思います。
手に取ったのはプリパラ設定資料集。
制作スタッフのインタビューを読み、それについての考察を2、3行程度にまとめて行こうと思います。
では早速参ります。
※森脇=森脇真琴監督
依田=依田健プロデューサー(タツノコプロ)
大庭=大庭晋一郎プロデューサー(タカラトミーアーツ)
敬称略
☆新プロジェクト「プリパラ」の年齢層
・森脇「年齢層が上がってしまったから下げようという話になった」
→年齢層を下げるとは具体的にはどういうことなのでしょうか?
キャラデザを丸っこくして幼さを出す?
設定年齢を低くして等身大にする?
あとは名称や設定を複雑にしないとか?
おそらくそのどれもでしょう。
プリティーリズムからプリパラへの移行で、キャラデザが大きく変わったのはこれが要因なのでしょうね。(まぁ今更言っても周知の事実だと思いますが)
・大庭「クリィミーマミをやりたいんです!」
→『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の続くシリーズとして企画されたアニメ。
魔法少女モノ+芸能界という組み合わせは、このアニメから始まったらしいです。(Wikiより)
主人公の【森沢 優】は10歳の女の子で、小学4年生(作中に5年生になる)。
途中で年齢が上がる展開もクリィミーマミにあったみたいですね。
この再現とも取れますが、昨今のアニメでは作中に年齢が変わる事も少なくないですし、どうなんでしょうか。
☆キャラの設定について
・木村「北条コスモとそふぃが出ることは決まってたので、名字を東西南北で揃えようということになりまして……」
依田「じゃあ、主人公な真ん中だから真中だな、と。そしたら森脇さんが名前をドレミの頭文字に揃えようとおっしゃって」
木村「ドレシの名前はアーツから出したのですが、そらみは森脇さんに決めていただきました。初めて聞いた時、らぁら?って聞き返しました」
森脇「筐体でも小文字が使えるなら、せっかくだし使いたいということで使いました」
→らぁらという名前は流石に
「キラキラネームだ!」
という認識がスタッフ間でもあった模様です。
今の我々からすれば慣れ親しみすぎて違和感がないですが、みれぃの「ぃ」も十分キラッと☆してます。
そういえば、そらみ勢は全員小文字が入ってますね。監督の並々ならぬこだわりが見えます。
・森脇「シオンに囲碁をやらせたいって大庭さんが言ってそうなりました」
大庭「侍っぽいなとは思ってたけど、囲碁は違ったような……」
依田「となると構成の土屋さんかも?」
一同「あ〜!」
大庭「覚えてるのは、監督がシオンは直感みれぃは計算って言ってたこと」
→5年もの月日が経つと結構曖昧になりがちなんですね……。記録の重要性を再認識しました。
そしてシオンとみれぃを対極に作ったというのは、本編を見た身からするとなるほどと納得します。
確かにあの2人は良い意味でも悪い意味でも噛み合わない事が多かったですね。
やはり対極の存在がいると、なにかとストーリーも描きやすいでしょう。
☆レオナはなぜ男子に?
大庭「僕は男の子って言った」
依田「僕は男の娘だと思った」
木村「当時はちょうど流行り始めた頃でしたからね」
依田「チームがおもしろいものはやっちゃおう!という感じで作っていたので、レオナはいつの間にか男の娘になってました」
→割と思いつきがおもしろいアイデアに結びつくケースはあると思いますが、どっちかというとこれはすれ違いが面白さに結びついたケースですね。面白いです。
☆ネーミングについて
大庭「監督がパピプペポを入れようと言い出して入れまくった。パラ宿パキる」
森脇「後で変更されるかと思った」
→ネーミングに関する語幹は、大部分を森脇監督がコントロールしていたようですね。
水曜日のダウンタウンの放送作家さんが「番組における笑いは作る人がたった1人でコントロールしないと成立しない」という趣旨の発言を著書でされていたのを思い出しました。
また、聞いた話によるとハリウッド映画でも人気の高い作品は、監督が役者さんに細かく指示を出しているケースが多いそうです。
プリパラの語幹の良さは、森脇監督がコントロールしていたからこそ生まれたモノなのかも知れません。
☆ファルルとプリパラにまつわる設定
森脇「ファルルは誰が作った?って考えた時、めが兄の上にめが爺みたいなのがいて、それが黒幕みたいな案が出たけど、それは無くなった」
大庭「プリパラの黒幕とか運営元とか出しちゃうとその辺を語らなければならなくなるし、そうなると“魔法が解けてしまう”と感じたので」
森脇「熟考の末にプリチケから生まれたということになりました」
→革命的なアイデアはいつもアイデアマン1人の中で生み出されるという法則があります。
このプリパラにおいても、それは例外ではなかったのかと思いました。
……個人的には、めが爺とか運営とかの話に触れて、プリパラという存在、ひいてはそこにいる(もしくはいた)全てのアイドルとは何なのか?みたいなテーマに踏み込んだストーリーも見てみたいと思いました。
厨二病やっかいオタクですね。魔法が解けるからダメだっつってんだろ。
▶︎今回のまとめ
・企画段階はストーリーとか以前にこのコンテンツはどういう物になるのか?を決めるプロセスなので、アニメを見る上で重要な情報はそこまで多くない。
・全体的に森脇監督が引っ張って前に進んでいるような逸話が多い。
→プリパラは意外と監督の意思や意向がかなり色濃く反映されている作品に思えました。
こんな感じで手探りで進めながら、アニメを見る技術を高めていく努力をしていきます。
何か分かったことが有れば、記事にして読者の方に共有させていただきます。
それでは。