朝起きてすぐに目にすべきモノとは【プライミング効果】
朝は1日の始まりであると同時に、その日の成否を左右する重要な瞬間でもあります。
そんな時に、何をすれば良いのかを今回は語っていきます。
目次
朝起きてすぐに見るべきモノ
プライミング効果
見るべきモノの例
見るべきでないモノの例
朝起きてすぐに見るべきモノ
1日の始まりを最高の形で迎えるためには、あるものを見るのが重要になってきます。
引っ張るような話ではないので、言いますが、鍵となるのは「プライミング効果」という概念です。
プライミング効果
プライミング効果とは、「取り入れた情報によって、自分の行動が変わってしまう」という効果です。
ダニエル・カーネマンという有名な心理学者が著書で紹介した理論で、
ものすごくかいつまんで言うと、「老人をイメージさせる単語を見ただけで、歩き方が遅くなる」というものです。
老人は歩き方が遅いというイメージに引っ張られて、自分の動きまで悪くなるというワケです。
そんなまさか、と思われるかも知れません。
しかし、人間の生活において、自分が意識的にしている決定は意外と少ないものです。
例えば、コンビニで何を買うか、YouTubeで何の動画を見るかなど、自分で選んでいるようで実は選ばされています。
(コンビニは飲み物などを店の奥に置いて、レジにいくまでにいろんな商品を見せるようにしている。YouTubeはホーム画面や関連動画にユーザーが好みそうな表示させることで再生させている)
つまり人間は無意識に対する影響には弱く、その性質を利用すれば、
「良いものを見れば、良い方向に。悪いモノを見れば、悪い方向に引っ張られる」ということになるのです。
見るべきモノの例
ここまで言えば、見るべきモノとそうでないモノが分かってきたのではないでしょうか。
見るべきモノとは、「自分が影響を受けたいと思うモノ」です。
好きなアーティストのインタビュー、実用書、明るい話題、好きな分野のことなど……
自分は「こうなりたい、こういうことがしたい」あるいは「こういうトピックを読んでいると明るい気持ちになれる」というモノを見れば良いのです。
僕の場合は、尊敬している作家の本を読んだり、尊敬しているアーティストのインタビューを読んだり、その時によって違います。
一つをずっと見続けるのも良いですが、複数の「影響されたい情報」を持っておくと良いでしょう。
見るべきでないモノの例
逆に見るべきでないモノとはなんでしょうか。
答えは「影響されたくないモノ」です。
例えば、ニュース番組には、殺人事件の報道など、暗い気持ちになる話題が多いと思います。
朝起きてすぐにニュースを見たりする方は、少し注意すべきだと思います。
ニュース……特に民放のニュースは「嫌な気分になるモノ」がたっぷり詰まっているからです。
その最たる例が星座占いでしょう。(すみません。最後に民放のニュース番組を見たのが2010年とかなので、今もあるか分からないんですが……)
何の科学的根拠もない当てずっぽうによって、幸運度のランク付けをされてしまいます。
上位の星座は良いでしょうが、そうでない星座はたまったものではありません。
僕のオススメは、ニュースを見ないことです。
ニュースなんてネットで調べることもできますし、何より、
「本当に重要で知っておくべき情報」ならニュースなんて見ていなくても耳に入ってきます。
知っておくべき事なら、調べなくても自然と目に入ってくるモノのように思えます。
まとめ
朝に見るべき情報は「自分に良い影響を与えてくれる情報」。
逆に見るべきでないのは「悪い影響を与える情報」。
テレビ局のために1日を台無しにするのか、自分のために良い朝を過ごすのか。
是非一度、お考えください。
ダニエル・カーネマンはプライミング効果以外にも、様々な事柄について語っていますので、ご興味があれば読んでみてください。