プリチャン終了によせて……【感想】
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※この記事にはプリチャン好きの方が傷つくような表現が含まれている可能性があります。
「プリチャンを否定しないでくれ……」みたいな方は、この記事はお読みにならない方が良いかと思います。
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目次
今更ですが
プリチャンの「いいね♡」だったこと
- 過去キャラが出てきた
- キャラクターの魅力はあった
- 皆様の意見
「よくないね♡」だったこと
- 終始桃山みらいの才能で殴りつける展開だった
- 「プリチャンは! 誰でも配信できる……」←ウッソだろお前ww
- キャラの掘り下げが物足りなかった
最後に
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今更ですが
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こんにちは。
プリチャン、終わりましたね。
dアニメ勢と化したのでまだ僕は見てませんがとても良い最終回だったと聞き及んでおります。
プリチャンが始まってから早3年。
僕自身も第2話から二期の途中までリアタイでおっかけて、間違いなく生活の一部となっていました。
今回はプリチャンについて、率直に思うことを書いていこうと思います。
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※この記事にはプリチャン好きの方が傷つくような表現が含まれている可能性があります。「プリチャンを否定しないでくれ……」みたいな方は、この記事はお読みにならない方が良いかと思います。
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プリチャンの「いいね♡」だったこと
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良かったところから行きます。
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過去キャラが出てきた
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まず何より過去キャラ(めが姉は別人なのでノーカン)が出てきたところでしょう。
あいらさんが出てきたときはホントにビックリ仰天オッケーでしたね。
その後も徐々にキャラが出そろってきて、同窓会のような気分になりました。
まあ実際の同窓会なんて楽しかった記憶ありませんけど
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キャラクターの魅力はあった
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色をモチーフにしているだけあって、それぞれのキャラにそれぞれのカラーがあり、良い感じにバランスを取れているように思いました。
今までのアニメが積み上げてきた集合知としてのキャラクター造形を踏襲し、上手いこと形になっていたのではないでしょうか。
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皆様の意見
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他の方はどんな感想なのかなと思い、Twitterで検索。
見かけたモノをいくつかご紹介します。
- 来週から観られなくなるの辛い
- 今までありがとう
- 感動した!
- かわいかった!
などなど……
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「よくないね♡」だったこと
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ここからは今ひとつだった部分です。
プリチャンを悪く言われるのがキツい方は、この辺で読むのを中断して下さい。
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終始桃山みらいの才能で殴りつける展開だった
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これはTwitterでいくつか見かけて、非常に共感した感想でした。
基本的にプリチャンって、「才能」が大きいウェイトを占めていたと思います。
(偉そうに語ってますが、二期までの知識で語っています。間違ってたらコメント欄で訂正をお願いします……)
もちろん努力はしているのですが、桃山みらいの能力の伸び率は非常に高く、キラッツ、ひいてはミラクルスターの中でも群を抜いていたと思います。
僕は天才を描く際のマナーとして、「天才故の孤独」を描くべきだと考えています。
例えば、過去作で天才がどういう扱いだったかを上げてみます。
高峰みおんは心から友人と思える人を持たない孤独な存在でした。
AD・DMFあいらは天才としての力を発揮することで、友人であり盟友でもあるMARsから孤立しました。
御浜コウジはその才能を利用され、エーデルローズから追い出されて孤立してしまいました。
プリパラにおいては、更に多くの天才が出てきます。
まず筆頭は紫京院ひびきでしょう。
彼女も天才ゆえにランクが低い人との関わりを避けていました。
東堂シオンも北条そふぃも天才で、それぞれのチームから離脱。
さらに真中らぁらも実力を発揮していく中で、南みれぃとの間に軋轢が生まれます。
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こんな風に、過去作では天才になると引き替えに、何かを失う展開が用意されていました。
華園しゅうかの言葉を借りるなら、「全てのリターンはリスクとのトレードオフ」であり、タダで享受できるモノなどありはしないという教訓でもあります。
ですが、ここの部分がプリチャンでは特に掘り下げられていなかったように思います。
掘り下げはあったのかも知れませんが、僕は気づきませんでした。
(二期中盤まで)
やってみなくちゃわからない! というのはそうだねって感じなのですが、それも結局行き当たりばったりで、やってみたらなんか上手く行ったという印象がぬぐえませんでした。
ここをこうしたら良いのかも! みたいな対策を立てるのではなく、なんとなくやってみたらできちゃった! という感じなので「これが才能か……」と感じました。
それでいて才能を持つことに寄る葛藤がないので、
そこから得た学びとは「才能って便利だからとりあえず持ち得」というものでした。
まぁ~間違ってはいないんですが……あまりにも夢がなさ過ぎる。
それに最近の研究では、「努力の質によっては凡人も天才の域にたどり着ける」とされているので、「才能が全て」みたいな見せ方は良くないよなと思いました。
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一応、プリチャンって「女児」向けアニメですし。
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「プリチャンは! 誰でも配信できる……」←ウッソだろお前ww
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僕が見てた頃はアバンタイトルで「プリチャンは! 誰でも配信できる云々」みたいなことを言ってました。
でもこれ、ホントですかね?
誰でも配信できるんだったら、同学年に配信してるのがキラッツ・メルティック・リンマリだけなのはおかしくないですかね?
プリチャンがものすごく流行ってて、誰もがプリチャンを観てて、しかも誰でも簡単に配信できるのなら、主人公達以外の同級生もやっているはずでは?
プリパラとの比較になりますが、プリパラではモブキャラにもアイドル衣装がありました。
これによって「誰でもアイドルになれる」というのを視覚的に見せてくれました。
しかも、それぞれライブをしている描写があります。
(中には音源化されたものまで)
そこまでやってくれたから、僕たち視聴者もその世界観を信じられたワケです。
が、プリチャンってどうもそういう気配がないんですよね……。
桃山みらいの友達も、いいね押してばっかで自分の配信とかはやってないし。
「みらい(自分の仲の良い友人)にできたのなら、自分にもできるかも!」と思ってもおかしくはないと思うんですが……。
無論、「富とか名声とか別に良いよ」「別に海賊王とかならなくて良いし」的なマインドである可能性はあります。
彼女たち自身が積極的に「見る専」としての立場を選んでいるのかも。
もしそうなら、僕はそれを否定しません。というかむしろ「素晴らしい!」と賛美します。
ですが、違うのであれば結局「プリチャンは選ばれし者だけが承認欲求を満たす場」であるという事になり「自分は今、何を見てるんだろう」という気分になります。
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キャラの掘り下げが物足りなかった
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何というか「これいる?」みたいなキャラが多かった気がします。
(二期までの知識で恐縮ですが……)
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例えば、ユヅル兄さんの昔のプリチャンチームとか。
あの2人、その後どうなったんですか?
というかハクッチョはどうなったんですか?
擬人化しました?
あと萌黄えものおばあちゃんのお友達はその後音沙汰ありましたか?
すみません、質問ばかりで。
これは別に反語的な言い回しではなくて、ホントに分からなくて言ってます。
なにぶん、二期で止まってるので……。
ただ、そんな二期で止まってる僕から見て、上記のキャラクター達の掘り下げは特にありませんでした。
多分三期で触れられたモノもあるとは思うのですが、触れるのが遅い気がします。
たとえるならフリ(前振り)からオチ(結論)までが長すぎて、オチまで聞いたときに「あれ? そもそもフリは何だっけ?」って感じるアレになってます。
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最後に
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そんなわけで、プリチャンにはかなり複雑怪奇な感情を抱いているのですが……
まぁ、とりあえず言えるのは「お疲れ様でした」ということです。
アニメを作るのはラクじゃないどころか死ぬほど大変ですからね……
そういう死ぬ思いをして、視聴者を楽しませようとしてくれたことに、心から感謝を。
願わくば彼らの苦労が、次はもっと良い形で報われるよう祈っています。
次回作も頑張って下さい。
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関連
プリチャンは才能の良い面だけを描いていたように思います。
才能を褒められた結果、最終的には無気力になってしまったり、慢心から堕落してしまったりなど、才能を発揮することにはデメリットもあったりします。
そのあたりについて詳しく知りたい方は、この本が応えてくれます。
この本と同じトピックについて扱った記事がコチラです。↓
あわせてお楽しみください。では。