【TCG】カードゲームをやることのメリットとデメリット
結論「デメリットも大きいが、それ以上にメリットが大きいと思う」
以前、このブログの方向性について語らせて頂きました。
それを踏まえて、そろそろ自分の好きなことについて取り上げたいと思います。
今回取り上げるのはTCG(トレーディングカードゲーム)についてです。
TCGとは?
長くなるのでその歴史については割愛しますが、基本は以下の通りです。
- TCGというジャンルは、1993年発売のmtg(マジック:ザ・ギャザリング)から始まった。
- トランプは52枚1セットで全員が遊べるが、TCGは人数分の1セットがいる。
- この1セットをデッキと呼ぶ。
- 1セットの枚数はゲームごとに違う。
だいたいこんな感じです。
現在、TCGはかなり多くのタイトルがリリースされています。
僕自身はどういうカードゲームをやってきたとか、
いつからカードゲームをやってる、
みたいな話は脱線になるので割愛します。
それはそれで別の記事にするかも知れません。
メリット
TCGをやっていて感じるメリットについて挙げていきます。
大まかに分けると……
- 潮目が読める(駆け引きができる)ようになった
- 論理的に考えることができるようになった
- されたらイヤなことがわかるようになった
- 考えるのが楽しくなった
以上の4つです。
ひとつずつ掘り下げていきましょう。
潮目が読める(駆け引きができる)ようになった
「これ以上はまずいな」とか、「ここまでは行けるな」という見極めができるようになった気がします。
これ以上言ったら怒られるけど、ここまではセーフだ、みたいな感覚を何となく感じられるようになりました。
僕がプレイしていたカードゲームは基本的に「ここで攻め込んだら反撃されないだろうか?」という事を考えるゲームでした。
なので、プレイしていく中で、相手との駆け引きというものを覚えられた気がします。
現に、僕の知り合いで人を怒らせる天才みたいな人がいます。
その人はいつも、「その辺で辞めとけば良いのに……」というところでアクセルを緩めずに突っ込んで、ぶち切れられる、という展開を何回もやっています。
その人は、TCGとは無縁の生活を送ってきました。
TCGをやっていれば、違った生き方があったのではないか。
まあそんなことはないだろうとは思いますが、ひょっとして……? みたいな気持ちも無くはないです。
論理的に考えることができるようになった
最近思ったのですが、TCGはプログラミングに似ています。
プログラミングは基本的に「Aを〇〇する」「Bを〇〇する」などの命令をいくつも重ねていくことで複雑なものを動かします。
一つ一つのプログラム(コード)は単純なのですが、それを組み合わせることで効果を発揮していきます。
これを見てふと、とあるデッキが頭に浮かびました。
それはmtgにおける「ピットサイクル」というデッキ。
ピットサイクルは「mtg史上最も美しいコンボデッキ」と言われているデッキです。
(※カードとカードを組み合わせる事をコンボと言います)
Mtgはライフポイント制です。
お互いに20点のライフを持ってスタートし、先に0になった方が負けです。
お互いのライフを削るために呪文カードを使って戦うのですが、呪文を使うにはマナが必要です。
基本的にマナは1ターンに1つ増えます。
なのでmtgは比較的ゆっくりとゲームが進み、決着します(無論、ルールによっては大きく変わりますが)。
しかし、このピットサイクルはそうではありません。
3枚のパーツが揃った段階でほぼほぼ勝ちが確定するのです。
《Yawgmoth's Bargain / ヨーグモスの取り引き》(4)(黒)(黒)
エンチャント
あなたのドロー・ステップを飛ばす。
1点のライフを支払う:カードを1枚引く。
《Skirge Familiar / スカージの使い魔》(4)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) インプ(Imp)
飛行
カードを1枚捨てる:(黒)を加える。
3/2
《Soul Feast / 魂の饗宴》(3)(黒)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは4点のライフを失い、あなたは4点のライフを得る。
《Yawgmoth's Will / ヨーグモスの意志》(2)(黒)
ソーサリー
ターン終了時まで、あなたは、あなたの墓地から、土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。
このターン、あなたの墓地にいずれの領域からでもカードが置かれるなら、代わりにそれを追放する。
・
・
・
整理しましょう。
取引はライフ1点を1ドローに変換します。
使い魔は手札1枚を1マナに変換します。
そして饗宴は5マナをライフ4点に変換します。
さらに、意志は使い終わった呪文を再利用できます。
つまり、このコンボが起動すると、
ライフを払ってドロー→手札を捨ててマナ発生→マナを消費してライフ回復→ライフを払ってドロー……というループを組むことができます。
この「〇〇を〇〇に変換」という単純な効果を重ねて複雑な動きを構築する流れ。
どことなくプログラミングに似ているように思えないでしょうか?
歴史の長いカードゲームには、勝利する事以外にも上記のような面白いコンボを発見するという楽しみ方があります。
プログラミングは、論理性を鍛えられる分野だと思いますが、その点に関してはカードゲームもひけを取らないと言えるでしょう。
されたらイヤなことがわかるようになった
ゲームに勝つために一番良いことは何でしょうか?
それは簡単。
相手のイヤなことをすることです。
相手が使おうとしている切り札を使えないようにしてしまう。
あるいは、切り札を出す準備が整う前に勝負を決めてしまう。
ゲームに勝つには、とにかく相手の嫌がることをするのが効果的です。
そして相手が嫌がることをするには「相手が何をされたらイヤかを考える必要があり」ます。
つまり、「相手の気持ちになって考えなくては、相手の嫌がることが分からない」という事です。
普通、「相手の気持ちになって考えなさい!」という言葉は、思いやりをもて見たいなニュアンスで用いられます。
が、このような場合は逆説的に、相手の嫌がることをするために相手の気持ちになって考えるのです。
すごいねじくれた構造ですよね。
とはいえ、勝つには相手の気持ちを考えるしかないので、ほとんどのプレイヤーは相手の気持ちを考えます。
そして相手の気持ちを考えるクセがつけば着くほど、実生活でも相手の気持ちを考えられるようになります。
なので、TCG……まぁTCGに限らずですが、他人との駆け引きが生じるゲームをプレイするのは人格形成において良い影響を与えると思います。
なにせ、相手の気持ちを考えられるようになるわけですからね。
実際に相手を思いやるかは別ですが。
考えるのが楽しくなった
考えただけ勝てるようになるので。
考えたら勝てた! という体験が、一種の成功体験になり得ると思います。
これはまあ深く掘り下げることじゃないですね。
デメリット
一方でデメリットだなと感じるものもあります。
人と関わるのが苦手になった
なので交友関係もその辺の人たちで固まるようになりました。
TCGをやる場合には人間関係の管理もしっかりと行う必要がある気がします。
お金がかかる
TCGは結構お金がかかります。
カードは基本的にショップで単品買いが多くなると思います。
普通の販売形態はパックといって150円で5枚のカードがランダム封入とかです。
ですがランダムなので基本的に欲しいカードは当たりません。
一緒にやっている友達が居れば、「そのカードとこのカード交換してくれない?」みたいなことができるのですが……そういう友達が居ないと莫大な数のパックを買うハメに。
それを回避するために単品で買うワケなのですが……
カードの値段は需要と供給のバランスで決まりますので、刷られた枚数が少なく、欲しがる人が多いカードほど高価になります。
高いものだと1枚で3000円とか行く場合もあります。
ある程度自由にできるお金があるなら良いのですが、なければ厳しいと言わざるを得ません。
友達と一緒にやるとか、高いカードは一切使わないとか、そういう工夫が必要になるでしょう。
最後に
というワケでカードゲームのあれこれについて話してきました。
個人的にカードゲームは「高い金を払っても遊ぶ価値のあるゲームだ」と思っています。
ですので、もしやったことがなければ、ちょっとやってみてください。
きっと面白いと感じるはずです。
責任は僕が持ちません。
オススメ
始めるならこの辺が良いかと思います。
↓
社会的イメージが高い。
僕は陰キャなのでやってませんし今後もやりません。
・
始めやすさナンバーワンの遊戯王。
人口も多いので相手探しに困らないが、ルールが難しい。
最新のストラクチャーを3つ買って合体させるのがオススメです。
・
ルールを簡単にした遊戯王がラッシュデュエル。
遊戯王よりはやりやすいが、人口はまだまだという感じ。
まあ1つ550円なので、それほど大きな痛手にはならないかと。
・
遊戯王に並んで始めやすいデュエマ。
ルールは簡単だがひたすらカードが高い。
今(2021/09/16現在)は一種のバブル状態にあると思うので、値段が落ち着いた頃に入るのが良いかも。
・
僕は好きではないですが、始めやすさは高いです。
今はモンストとコラボしてますね。
他には刀剣乱舞ともコラボしています。
※ヴァンガードは二度とやることもないと思ってましたが、まさかの復帰しました(^◇^;)
それについての理由説明などはコチラの記事で
・
一度ガバッとお金を払えば数年は遊べるらしいです。
すきなアニメがあるなら是非。
僕はルールが好きではないのでやってません(^◇^;)
はじめての方へ | ヴァイスシュヴァルツ|Weiβ Schwarz (ws-tcg.com)
↑参戦作品などは公式サイトから見られるようです
では。