プリマジ3話「おしゃれ番長・弥生ひな参上じゃん!」感想&考察 ワッチャプリマジ! アニメ
プリマジ3話。弥生ひな本格登場回という事で、ひな先輩がフィーチャーされた回でしたが……
今回見て弥生ひなというキャラクターについて考えてみたことをまとめます。
目次
弥生ひなの外見
弥生ひなの内面
弥生ひなのファンについて
自慢
弥生ひなの外見
まずは弥生ひなの外見について触れていきましょう。
髪型、顔のパーツ、姿勢などからしてまぁある種のピッチ感が漂っています。
とてもよろしいですね。
プリマジは弥生ひなといい、みるきといい、キャラクター単体の魅力が高い気がします。
プリチャンのキャラクターも魅力は高かったと思いますが、少し毛色が違うというか。
なんというか、プリマジはプリチャンと比べて「明らかにハイティーンを狙ったビジュアル」に見えなくもないです。
プリチャンと同じ絵柄だからこそ、余計にその差が浮き彫りになっている気がします。
だっていませんでしたからね。プリチャンにこんなキャラは。
なお、腹筋は割れている模様。
良いですね。
腹筋の割れたヒロインは好きです。
僕もスクワットとHIIT(高強度インターバルトレーニング)を頑張ろうと思いました。
いつか弥生ひなみたいにカッコよくて可愛い女の子になりたいです。
話を戻しますが、ここ最近のアニメ・マンガ界隈って筋肉とか筋トレネタが多いですよね。
まぁ「ダンベル何キロ持てる?」の影響だとは思いますが……
今は深夜アニメやなろう系あたりで止まっていますが、そのうち世間全体に広がる気がします。
アニメが深海のコンテンツとするなら、浅瀬のコンテンツであるテレビドラマにも波及するのではないでしょうか。
個人的に筋トレは好きなので、そういうネタがあっても良いとは思いますが……流石に擦られすぎなイメージも。
あと今書いてて気づいたんですが、もしかしたらこの筋トレブームって異世界転生などの「努力しなくても最強」に対する反動なのかもしれません。
なろう系の異世界転生が跋扈したおかげで人々は「最強になるカタルシス」を得ることができました。
が、同時に「簡単に最強になってしまうことに対する罪悪感」を感じていたのではないでしょうか。
最近のなろう系ってスマホ太郎然りですが、言ってしまえば「自分よりも弱い連中の中に潜り込んで無双してるだけ」なので、別に自分が強くなってるわけじゃないんですよね。
言うなれば「Sランク帯の人がサブ垢作ってDランクで無双してる」みたいな。
なので、なろう系の作品を見ることで人々は快感を得るとともに、「自分はズルをしている」という罪悪感を感じていた。
そう考えると昨今の筋トレ表現ブームはそれらに対する反発であると捉えられます。
まぁ、このプリマジにおいてはその性質は少し違いますが。
弥生ひなは努力家という設定っぽいので、その象徴としての筋肉、筋繊維なのでしょう。
あるいは鋼のシックスパックワンダーコア?
そしてそれら筋肉が象徴するのは努力のイメージであると考えられます。
同時にそれは、天宮りずむや、南みれぃと同じようなポジションにあるのが弥生ひなであることを示しています。
ということはやがて現れる天才に脅かされ、アイデンティティ危機を迎えることになるでしょう。
その相手は言わずもがな、まつりです。
まつりはデビューライブで既に多くの注目を受け、期待を一心に背負っています(本人にその自覚はないでしょうが)。
これに対して危機感を覚えたのか、気に入らないと思ったのかは知りませんが、弥生ひなはそれで接触を図ったのではないでしょうか。
「おもしれーじゃん」という言葉が全てだ、という解釈もできます。
が、それはあくまでも理由の一端でしかないように思えます。
ひな先輩は、無意識下の領域でまつりを恐れているのではないでしょうか。
弥生ひなの内面
勝利への執着がすさまじい。
この人、完全に勝利至上主義ですね。
勝利を目指しているからこそジェニファーを追いかけ、トレーニングをこなし、尊敬される先輩像を維持している。
しかしそれがうまくいくとは到底思えません。
勝利を目指すことが逆説的に勝利を遠ざけることも往々にある。
(例えば練習しすぎてケガをしたりとか)
この手のアニメのセオリーから言っても、いずれ ひな先輩は決定的な場面でまつりに敗北するでしょう。
そしてそれがきっかけで、「勝利を至上とすることが正しいことなのか?」という壁にぶち当たるのだと思います。
それは彼女にとってすべてだった「勝利すること」が否定されることであり、彼女の目指すもの≒彼女の人格が否定されることでもあります。
「勝利すること」を否定されることによってひな先輩は自分の中で新しい目標を構築していく……と言う展開が訪れるでしょう。
一見、ADのりずむ闇堕ちばりの鬱展開を見せそうですが……
しかし僕は心配していません。(まぁ自分としては鬱展開の方が好きですが)
おそらく上記のような展開になったとしても、それが暗いムードで描かれる事は確実にないと言い切れるからです。
このプリマジという作品はプリティーリズムのような展開にはなりえません。
3話の段階で判断するのは早計かもしれません。
が、現状の流れを見るに、暗い演出の仕方をしようという意図が見えません。
例えば今回で言うところの野球ボールを投げられるシーン。
これはおそらく“石を投げつける”のメタファーだと思われますが……
あまり刺々しい雰囲気はありません。
ひな先輩が注意しただけであっさり辞めますし。
この投石シーンのように、プリティーリズムであれば間違いなく重いシーンとして演出されるであろう部分もプリパラ的(ギャグで笑い飛ばす)な演出の仕方をされています。
(プリパラ的な演出については昨日の記事↑で書かせていただきましたので、まだの方はぜひお読みください)
この感じで今後も進んでいくのであれば、基本的に作品全体の雰囲気が暗くなるような事はないでしょう。
製作側としては、よほどプリパラのスタイルを気にいってるんだなと見えます。
ひな先輩の内面についてはそんな感じです。
で、あと ひな先輩の言動についてなんですが……
なんというか見ていて恥ずかしい。
それは「一昔前のヤンキーのモノマネ」でしかないからだと思います。
今時こんなチャラついた感じの人なかなか見かけないですよね。
EXITなどのような「キャラとしてやってますよ〜」というエクスキューズがある状態なら、まぁそうだよねと思えるんですが、
これがアニメキャラだと「演じてるだけなのか、それとも本人のパーソナリティがもうこんな感じなのか」という判断がつきにくく、いまいち対応の仕方がわかりません。
ひな先輩はおそらくキャラとしてこれを演じているだけだとは思うのですが……
やっぱり見ててちょっとこそばゆい感じにはなりますw
弥生ひなのファンについて
先ほども話題に登りましたが、弥生ひなのファン(というか後輩)がまつりに対してボールを投げるシーンがありましたね。
今回最も印象に残ったのがこれでした。
最近注目を浴びている期待の新人、まつり。
そのまつりを襲撃したシーンなのですが……
流石にこれ恐ろしいですよね。
飛んできたボールをひな先輩がつかんで止めたところを見るに、一連の事象は、ひな先輩の本意ではなかったようです。
ファンが勝手にやったことなワケですね。
では、なぜファンはこんなことをしたのか?
ファンの発言を聞いてみると、こんなこと言ってました。
「こいつぽっと出のくせに」
「また初出場のやつにチャンピオンを取られちゃうって」
なるほど。
つまり前回大会優勝者であるジェニファーも初出場でチャンピオンになったということでしょうね。
それでまつりに対してこの反応をしたと。
おそらくこのファン……というか後輩はひな先輩がどれだけ努力したかを知っているからこそ、すぐに結果の出た、才能のあるっぽい新人に対して敵愾心を抱えているということでしょう。
で、暴挙に出た後輩をひな先輩が
「つまんないことすんなよ。最後に勝つのは弥生ひな。それっきゃないじゃ〜ん!」
と言って諫めるという展開。
それはそれで美しくあるんですが……
美しいでは片づけられない問題でもあります。
ひな先輩、自分のファンをコントロールできてないんですよね。
今回はひな先輩がまつりと一緒にいたからよかったものの、これがもしまつり単体で居たりしたらボールをモロに食らって下手したらリンチに遭っていたわけですよ。
(まぁ女性のいじめって男性のいじめに比べて暴力的ではないので、せいぜい罵声を浴びせられる程度だとは思いますが……。それでも「もう二度とステージに立つな!」ぐらいのことは言われると思います)
つまり、弥生ひなに対して敵対的な存在を攻撃する暴力装置として機能しているということ。
(ひょっとして みるきは ひな先輩ではなく、ひな先輩のファンコミュニティを怖がっていた可能性……?)
今回はひな先輩がいたのでその場を収めることができました。
が、「今後同じようなことが起こった場合ひな先輩が同じように止められるのか?」というのは疑問です。
みたところ、ボールは結構なスピードでした。
ひな先輩が全て受け止めたとき一瞬「くっ……」という表情をしました。
直撃していれば確実に怪我をします。
しかも入射角からして顔面を狙っています。
下手したら顔の骨が折れていたかも。
そうなれば当然警察沙汰です。
警察沙汰になると言う事はそれはもう立派な犯罪です。
つまりひな先輩は、自分の意思とは関係なく「警察沙汰になる犯罪をやりかねないファン集団を抱えている」ということになります。
しかも半ばそれに対するコントロールを失いかけている。
正直このような集団を抱えていることが彼女にとってプラスに働くのか分かりません。
危険なファンを抱えているという状態が、ひな先輩にとってプラスに作用するとは思えません。
暴力が有効な手段になるほどヤクザな世界ではないでしょう……ないよな?
まぁ所詮はフィクションなのでそこまで深く考えても仕方がないのですが……これは現実世界にも言えることでしょう。
(あまり政治的な話を出したくないんですが)少し前にあった、当時トランプ大統領の支持者が連邦議会に襲撃をかけた事件を思い出してしまいます。
“ある人”を盲信した人々が、その“ある人”の意図した範疇をはるかに超えて行動してしまうというのは実際にも起きていることです。
個々人では問題のない存在だとしても、群れをなすことによって一種のカルトと化し、反社会的な行動に打って出てしまう。
そのプロセスをたった30分の番組のたった5分にも満たないやりとりの中で感じさせられました。
人は誰しも何かを信じたいものです。
確かなものが何もない世界だからこそ、自分の信じるものは確固たるものだと信じたいものです。
しかし、その誘惑にあらがわなくてはいけない。
確かなものなど、自分自身を含めて何もないという事実を受け入れなくてはならない。
そうでなくては、誰かを傷つけたり何かを壊したり、あるいは自分自身が何かを失ってしまったりする……
そういうリスクもあるのです。
抗いがたい誘惑だからこそ争わなくてはならない。
それこそが人間と言う種に知能が与えられた意味なのだと思うのです。
プリマジの制作側にそのような意図があったかは分かりませんが、めんどくさいオタクはこういうことを考えました。
自慢
今回のみゃむが裏切る展開を(部分的に)予期してました!!!!!!
マジマジ!!
マジマシマジーロ!!!!!
マジでマジかマジだショータイム!!!!!
まるで月と太陽 重なる時の衝撃なので今後も当ブログ、当Twitterをよろしくお願いします。
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他にも色々と記事を書いていますので、まだ読んでいない場合はぜひ読んでみてください。
では。