プリマジは面白いのか?#2/2 プリマジ感想&考察 プリパラとプリリズを継承した作品?

ワッチャプリマジ!
ワッチャプリマジ! テレビ東京アニメ公式 (tv-tokyo.co.jp)より

こんにちは。なめです。

前回の記事でプリティーリズムAD、プリパラの第1話をミニッツライナーで分解しました。

それによってADやプリパラが描いていたモノを考えていきました。

(↑前回の記事。当記事だけでも一応読めなくはないですが、読んでおくとより理解が深まるかと思います。まだの方はぜひお読みください!)

今回はいよいよプリマジの登場です。

早速プリマジ第1話を一分ごとに分解していこうと思います。

お付き合いください。

目次

ミニッツライナー プリマジ

感想&考察

総評

ミニッツライナー プリマジ

1分

崖の上にお城

飛んでいる人

学園長「プリマジとは……観客を楽しませるステージざます」

列をなす人々

おそらく学校(ハリー・ポッターっぽいので)

走る猫

学園長「コーデブックざます」

コーデブックを取られる

猫が人に変化する

学園長「みゃむ!!」

みゃむ「これさえあれば1番だぞ」

猫じゃらしで誘き出される

猫じゃらしを操っていたのはおじいさん

2分

逃げるみゃむ

おじいさん「お仕置きだべ~!!」

みゃむビリビリ

おじいさん「みゃむ〜〜!!!」←なんで叫ぶの?w

謎の女性(ジェニファー)のライブ映像

映像にハモる形で歌っている少女(まつり)

少女「キラキラしている……勇気を出して……か」

突如光が現れる

光の発生源は空中に浮いたコーデカード

コーデカードから手が出てくる

「わっちゃ~~!!」

みゃむ登場

倒れる少女(まつり)

みゃむ「お前、今歌ってたか?」

3分

少女「う、うん……」

みゃむ「よし、お前一緒にプリマジするぞ!」

少女「え? ええええええ!!??」

(2: 10まで)

4分

オープニング

5分

みゃむ「おい、お前の名前は?」

少女「まつり」

みゃむ「私はみゃむ」

みゃむ「行くぞチュッピ!」

まつり「チュッピって?」

み「マナマナじゃないお前たちのことだぞ」

ま「マナマナ?」

み「マジが使える私たちの事だ」

ま「マジって?」

み「何も知らないんだな」

ま「ごめんなさい……」

み「マジはこっちの世界では魔法って言うんだな。仕方ない、見せてやるよ大魔法」

何も起きない

み「にゃんじい〜〜!! 私のマジを封印したなぁ!」

ま「おまわりさんのとこ行こう」

み「プリマジをすればわかるんだ!」

6分

み「優勝すれば願い事を叶えてもらえるんだぞ!」

ま「知ってる! ジェニファーはワールドワイドなプリマジスタになったの」

先程のライブの女性の回想

み「一緒に夢叶えようぜ」

ま「私の夢……あ。ごめん、学校行かなきゃ」

み「おいプリマジはどうするんだ!」

ま「ごめ~ん!」

去っていくまつり

「調子はどう?」

狼登場

狼「パートナーを見つけないと行深もらえない」

ジト目になるみゃむ

狼「ワッチャを集めないと魔法が使えない」

7分

狼「頑張って」

み「キウイ(?)のやつー」

学校

噴水

申込書

友人「まつりこれ読んだ?」

友人二人が雑誌を持って現れる

ま「ジェニファー!」

ジェニファー特集

友人「まつり、ジェニファー好きだよね」

友人「プリマジやりなよ」

ま「え~……でも~……」

それを見ている少年

8分

みゃむ橋の上に座っている

み「あいつどこいっちゃったんだよ」

学校

ま「プリマジ……」

少年「まつり」

ま「トウマ」

猫型のキャンディーをもらう

ま「わ~にゃんこ飴だ~!」

ま「おじいちゃん厳しくない?」

ト「うん、でもやりたいことだから」

ま「トウマは偉いにゃ~。あー! 私も勇気が出る魔法が欲しいぃぃ!」

プリズムストーンに来る

ま「やっぱ無理!」

「きゃー!!」悲鳴

9分

み「なぁお前、まつりって名前のチュッピ知らないか?」

みゃむに絡まれている少女

ま「どうしてこんなことするの!?」

助けられた少女、逃げる

みゃむをとがめるまつり

謝るみゃむ

みゃむの腹がなる

にゃんこ飴をあげる

めっちゃうまいぞ~

10分

みゃむにエントリーシートをひったくられる

み「エントリーシート持ってきたのか、えらいぞー」

み「ん? お前、夢を書き忘れてるぞ」

ま「ジェニファーみたいになりたいけど魔法でも使えないと無理かなーって」

み「へらへらすんなよ。やりたいならやれよ。私は絶対夢を叶える」

11分

み「世界で1番すごい魔法使いは……みゃむなんだ~~~!!」

まつり内声で「キラキラしてる……」

み「お前にはガッカリだ。“マジ”がないもんな」

去って行くみゃむ

まつり帰宅

おじいちゃんらしき人とトウマがラーメン屋みたいなカッコで作業をしている

爺「まつり、ご機嫌ななめか?」

母「どうかしたの?」

ま「別に……」

テレビでジェニファーが出ている

ま「ジェニファーだ」

機嫌直る

12分

伊藤かな恵「なぜすべてを捨ててもチャンピオンに?」

ジェ「私はプリマジを本気で愛しているの。特別なことじゃない。やりたいことをやってんだけよ」

まつり「かっこいい、叩く!かっこいい!!」

立ち上がるシーンを3カメで映す(ダブルアアクション)

ま「私だって…行ってきます!」

爺「どこ行くんだまつり!」

母「あの目になると言うこと聞かないんだから」

走るまつり

プリズムストーン

みゃむのもとへ

み「なんでお前……」

13分

ま「みゃむちゃん! 一緒にプリマジやろ!」

み「へええええええ!?」

学園長に似てる人がいてビビるみゃむ

学園長ではなく、受付の人兼お世話係

エントリーシートを出すまつり

み「夢をかけたのか?」

受付「マナマナ!」

タントちゃん召喚

14分

マジカルゲートが開く

メイクアップ(30秒くらい)

オメガコーポレーション

学園長と企みを図っている男

握手

「すべてはワッチャのために」

15分

ジェニファー「Oh No. この子がラストなの?」

男「このみゃむというマナマナ、かなりの力を秘めていると聞いていますが……」

学「他のマナマナとは……」

男「では要注意だな」

まつりのエントリーシートを見るジェニファー

かっこいい自分になりたい

「Great.」

プリマジステージ

友人「まつりどうしたんだろう? 急に、プリマジやるなんて」

16分

トウマが走ってくる

謎の男(キウイ?)に話しかけられる

謎「楽しいパーティーになるといいな」

戸惑うトウマ

み「今魔法が使えないけど、こっちが集まれば……」

緊張するまつり

みんなの声援が聞こえる

ま「やりたいからやる!」

16分

ま「本気の”マジ”、だから!」

19分

ライブ

20分

謎の男(キウイ?)、去る

み「チュッピには魔法は使えないと思ってた……。でも、まつり。お前にもマジが……」

謎のマスコット?が飛来する

マスコット「よろしくな。まつり」

ま「みゃむちゃん?」

コーデゲット

世界中のプリプリマジスタに通知が届く

路地裏?

ピンクの子(みるき)「あれあれ~? 新しいコーデをゲットした子がいるお~」

部屋

レモン印のヘッドホンの子「日比野まつりさん」

閑静な住宅街の踏切前

高貴な格好の少女「すごいですね……初めてのプリマジで」

20分

どこかの屋上

快活な少女(ひな)「いいじゃん、いいじゃん。面白いじゃん!」

ハムスター「みゃむめぇ~!!」

オメガコーポレーション

ジェニファー「この子、愛せるかしら?」

謎の少女

プリズムストーン

みゃむ飛べるようになる

みゃむがお礼言おうとしたら、まつりの方が先にありがとうと言った。

21分

ま「まつりって呼んでくれて嬉しかった」

赤くなるみゃむ

22分

み「何度だって呼んでやるぞ! まつり! まつり! まつり~!」

受付の人がコーデブックを渡しに来る

受付「コーデブックをいっぱいにしてね」

みゃむの腹が鳴る

ま「家にご飯食べに来ない?」

みゃむ、箒を出す

「チュッピはこういうのが好きなんだろ?」

23分

猫に変わる

二人箒に乗る

み「振り落とされるなよ!」

ま「ワッチャ~~アハハハハ!」

エンディング

感想&考察

というワケで第1話でした。

色々と触れたいところが多いですが、ひとつずつ行きましょう。

まず情報量が多い。

ADやプリパラと比較して、かなり情報が詰まっている気がします。

場面転換や登場する人物が多いので、それが要因かも知れません。

話の展開も非常に早く、オープニングが始まる時点で、すでにプリマジを始めるかどうかという所まで持って行っています。

まぁそこからが長いのですが……、これは歴代の作品と比べても珍しいのではないでしょうか。

ジェットコースターさながらの展開なので、子どもがこれを見て、全部理解できるのかは分かりません。

ただ、大人から見れば退屈しないで済むので、割と好意的にとらえています。

次に、物語としての構造についてです。

全体的な構成はプリパラと同じですね。

第一話におけるプロットは、プリマジに興味があるけど一歩踏み出せないで居る少女まつりが、魔法使いであるみゃむと出会うことで一歩を踏み出し、プリマジスタとなる……というモノです。

この構造自体はプリパラとかなり被っていると言えるでしょう。

それはつまり「他人の自己実現に振り回される話」です。

みゃむは「自分が世界で一番すごい(魔法使いである)」ということを証明するために、プリマジでの優勝を目指します。

(おそらく『NARUTO』のうずまきナルトのように、虐げられて育った少女がみゃむなのではないでしょうか。あるいは、偉大な親のもとに生まれてグレた木の葉丸タイプか)

みゃむは他者からの「みゃむってすごいんだ!」という承認を得るために、プリマジに励むわけです。

プリパラでもこのような展開は存在しています。

例えば、南みれぃがそうでしょう。

主人公らぁらのパートナーである南みれぃは「中途半端はイヤ。やるからには一番を目指したい」という理由でプリパラに励んでいると語ります。

これは、「やるからには1番」という完璧主義的な思考であると同時に、「1番になれるくらいの努力ができる自分」という自己イメージを保つための言動であると考えられます。

つまり、みゃむとは少々事情が異なりますが、

理想の自己イメージを保とうとする行動理念≒広義での自己実現と考えられます。

よって、プリパラとプリマジは、構造上とても似通っていると思われます。

また、全体の雰囲気からしてもプリティーリズム路線というよりはプリパラ路線を行くつもりなのだなと感じられる部分があるので、「プリパラのテイストを大事にします」という意思表示のも感じられました。

とはいえ、プリマジとプリパラはやはり別物です。

違いが顕著に出ていたのはみゃむのまつりに対する態度でしょう。

「プリマジをやろう」という誘いに対して煮え切らない態度をとるまつり。

そんなまつりに対してみゃむは「ヘラヘラすんなよ」と叱責します。

理由は明らかで、それは、まつりが「自信がない」と語っているくせに実は自信があるからでしょう。

学校とかでこういう経験したことありませんか?

「この問題分かる人~?」と言われて、「あ、これ答え〇〇かな……?」とは思っても自信がないから手を上げられなかったという経験。

まつりは正しくこの状態です。

本当は、彼女には自信があるんです。

そうでなければプリマジに興味を持ちませんし、「やってみたいなあ……」とも思わないはずです。

その証拠……というワケではありませんが、ADに裏づけとなる要素があります。

ADのあいらは高峰みおんのファンでした。

という事は彼女の活動はチェックしているはず。

ならば当然、プリズムショーという存在について行き着くこともあったはずです。

にもかかわらず、プリズムショーに興味を持っておらず、テレビで神崎そなたのショーを見たときも無反応でした。

物語を経るに従って、あいらはプリズムショーの世界に魅せられていくワケですが……

スタート地点で興味もなければ自信もなかったのは間違いないのではないでしょうか。

これを鑑みるに、プリマジのまつりには上手くやれる自信があったと考えられます。

しかし、「この問題分かる人~」と言われて手を挙げられないのと同じように、自分の意志で一歩を踏み出すことが出来なかった。

だからこそ、みゃむという背中を押してくれそうな存在が現れた事で、まつりは背中を押してもらうことを期待したのではないでしょうか。

そして、その感情を読み取ったからこそ、みゃむは怒ったのではないでしょうか。

自分には自信がないフリをして周りに背中を押してもらえれば、自分の決断をしなくて済みます。

決断というのは「自分で責任を負う」ということです。

「アイドルになれるよ!」と言われてその気になって、結果なれなかったとしても、それは自分の責任ではない。

「アイドルになれるよ!」なんて言ってその気にさせたヤツが悪い。

他人に背中を押してもらうというのは、自分に逃げ口を確保する行為です。

(だから一番理想的なのはキムタク的な「親戚が勝手に履歴書送っちゃって〜」みたいな展開なわけですよ。責任負わなくて良いのに加えて、「自分,全然興味ないんでw」みたいな感じも装える)

だからまつりは待っていたのでしょう。

自分の背中を押してくれる人を。

自分では責任を負いたくなかったから。

そんな時にみゃむが現れました。

彼女はどうも訳ありで、どうしてもプリマジをやらなくてはならないらしい。

だからまつりは「もしかしたらこの子は死にものぐるいで勧誘してくれるかも知れない……」と期待してしまったのかも知れません。

しかし、みゃむはみゃむで自己実現のためにプリマジをやっています。

そしてそれはおそらく、誰に言われたわけでもない。

自分自身の意志で選択し、決断し、責任を負ってやってきたのです。

だからこそ、みゃむはまつりの態度を許せなかったのではないでしょうか。

彼女の「ヘラヘラすんなよ」というセリフは、端的に「私はお前の背中を押してくれる都合の良いスカウントなんかじゃないし、そもそもそんな奴はいない」という現実を鋭く突きつけている良いセリフだと思います。

正直このシーンだけで見た甲斐があったなと思いました。

リアルタイムで見たときは全くそんなこと思いませんでしたが

あと、この作品はプリパラのテイストを引き継いでいると先ほど書きましたが、一方でプリティーリズムの流れをくんでいるという感覚も感じます。

それが特に出ていたのはこのシーンではないでしょうか。

メガネの高貴系キャラ(名前は忘れました)が踏切を待っているシーンですが……

  • 周りの建物が明らかに都会的ではない
  • 踏切を待つという庶民っぽさ
  • 明らかにセレブ系の見た目、言動
  • にもかかわらず徒歩

と、いくつかのアンビバレントな要素が重なっていてとてもシュールです。

このシュール感はプリティーリズムと似たニオイを感じます。

もちろんプリパラにもシュール系のギャグはありますが、それよりも手前側というか……もっと現実に根ざした「地に足着いたシュールギャグ」な気がします。

プリパラはどちらかというと、もっと現実離れしたあり得ないようなギャグが多い印象なので(「紙おいしいな~」「ヤギでゲートイン」などその他多数)。

このことから、プリマジは「プリリズとプリパラの良いところを掛け合わせた作品」になるのかも知れないですね。

総評

さて、ここまで分析したのは「プリマジは面白いのか?」という問いに答えを求める為でした。

果たして、プリマジは面白いのか……。

なんとなく伝わっているかもしれませんが、

僕はプリマジをみることでかなり楽しませてもらいました。

プリマジが面白いのかはよくわかりませんでしたが、プリマジについて考えることが楽しかったのは事実。

これだけ楽しませてもらったということは、それはひとえにプリマジという作品が魅力にあふれ、面白い作品であるという証拠なのではないでしょうか。

結論「プリマジは面白い!」

当ブログでは、これからもプリマジを応援していきたいと思います。

マナマナマジピチュッピ!

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現在、TVアニメ『ワッチャプリマジ!』の感想考察記事を連載しています。

毎週日曜、プリマジ放送終了後に投稿していますので、お楽しみに。

まだの方はぜひお読みください!

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当ブログの内容はあくまでも個人の予想でしかないので、確かな情報ソースを求める場合はコチラを読んでください。

いつかプリマジの設定資料集も出て欲しいですね。

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(というかその前にプリチャンか)

では。