プリマジつまらないなというのが正直な所です。【アニメ5話までの感想考察】
こんにちは。なめです。
今日は「プリマジつまんなくね?」という記事を書きます。
ずっと書くか迷っていたのですが、
やはり自分のスタンスを表明しないのは読んでくださる読者の方に申し訳ないと思ったので、今回は意を決して記事にしたいと思います。
そういうプリマジdisみたいなのが見たくない方は、こちらの記事などに退避いただけると安全かと思います。
プリマジdisに耐性のある方は、お付き合いいただけると嬉しく思います。
目次
つまらない
こういうのが好きなんだろ?
ファンサービスとしての作品という示唆
私の結論 とりあえず12話まで見る
つまらない
端的に言って、今のところは「つまらない」です。
過去にプリマジ面白いみたいな記事を書いていましたが、アレは間違いだったかも知れないと今は思っています。
いや
いや、つまらないというほどではないんです。
プリチャンよりは面白いと思いますが、プリパラと方を並べるほどではない……といったところです。
理由としては、プロットに波がないことが挙げられると思います。
エピソードごとに起承転結があるわけですが、そのオチにあたる結が弱い。
というか、起承転結自体が割とどうでもいい。
「プリマジを始めるか迷ってるけどどうしよう>_<」とか
「ひな先輩に会いに行くよ!」とか
「撮影を見学しに行ったら一緒に写ることになったよ!」とか、
どれも取るに足らないようなお話です。
非常にドメスティック(≒内輪ネタ的)で、正直「これ本人の知り合いくらいしか興味持たんだろ……」みたいな内容に感じます。
特に、第1話のプリマジを始めるかどうかみたいなくだりがそう。
プリパラの第1話と大差ない構成ですが、明らかに違うのは「プリパラ(マジ)をさせまいとする外部の力」の有無です。
プリパラでは校長の設けたルールにより、主人公のらぁらはプリパラを禁止されています。
これにより、
なぜ校長はプリパラを禁止しているのか?
プリパラの禁止を解くことができるのか?
というドラマが生まれ、物語に傾斜が付きます。
すなわち、圧がかかるわけです。
しかし、これがプリマジになると話は変わります。
まつりの家族はプリマジに反対していなく、友人からも「プリマジやりなよ〜」的なことを言われている。
そして、おあつらえむきにプリマジに興味を持つまつりの元へみゃむが現れる。
この時点で,プリマジを拒む障壁は「まつりの心」だけとなります。
ご存知の通り、人の心は移ろうモノです。
簡単に変わります。
「今日はラーメンを食べよう」と思って出かけても、店先にできた行列を見て「いや、やっぱすき家に行きたい気分だ。家出る時からホントはすき家に行きたかった気がする」と心変わりします。
しかも、プリマジをやるかやらないかで迷ってるだけで「プリマジなんてやらない!」と拒絶してるわけではないのですから、当然プリマジをやる流れになるでしょう。
これら全てがとても予定調和的に見えます。
この傾向はプリチャンと共通しています。
自分個人の感想を述べれば,プリチャンはお世辞にも面白いとは言えない作品でした。
(ただし、空気系・日常系アニメとして考えれば空前絶後の大傑作なのだろうと思います。
私は空気系・日常系が苦手なので評価対象になりませんでしたが、私とは逆に「めちゃくちゃ面白い」と評価する方もいて当然だと思います)
その理由の一端が、今回のプリマジと同じ予定調和感です。
困難があって、それに立ち向かう。
こういう構図があるからこそ、(それがたとえ「どうせこれも乗り越えるんでしょ」と予想のつくモノだとしても)スリルが生まれ、見ている側も緊張感を持って立ち会うことができます。
プリマジ(プリチャン)には基本的にそれがないので、ハッキリ言って求心力が発揮できていないと感じます。
だってどうでも良いんですもの。ぶっちゃけ。
「まつりはトッププリマジスタになれるのか!?」
「みゃむは世界一の魔法使いと証明できるのか!?」
「オメガコーポレーションの野望とは!?」
とかあおられても、なんか興味がわかないというか……。
正直、先が気にならない。
「絶対続き見なきゃ!」という気分にならないです。
プリパラも割とどうでも良い話が多かったりするのですが、そこをキャラクターの魅力とギャグ展開によってカバーしていたので、「見るのやめるか……」とはなりませんでした。
ただ、プリマジはまだ始まったばかりというのもあって(正直、プリパラは1話の時点でキャラの魅力が滲み出ていたので、始まったばかりだから多めに見るって時点で比較にならないのですが……)キャラの魅力が出ていないように感じます。
特にまつりは悪い意味で桃山みらいの無個性さを引き継いでしまっている気がしてなりません。
この辺りも,プリマジの魅力が減衰している理由と感じます。
こういうのが好きなんだろ?
みゃむのセリフに「チュッピはこういうのが好きなんだろ?」というセリフがありますが、もうこれがこの作品の性質を全て物語っているように思えます。
つまり、チュッピとは視聴者の比喩です。
このセリフにはチュッピ=視聴者が好きそうなものをぶち込んでやるぜ!という意思表示が含まれていると考えられます。
事実,プリマジは5話までの段階で、オタクが好きそうな要素をうまく詰め込んでいると思います。
まつりとみゃむの擬似百合もそうですし、カッコいい先輩、あざと腹黒かわいい同期(しかもやる夫口調)、メカクレ陰キャなど、その手の属性マニアにはたまらないバリエーションでしょう。
こういう振り幅を用意しているお陰で、誰もがプリマジに乗っかれる状態を作ったのでしょう。
が、自分にはそれが寒々しく見えてしまいます。
これは明らかに、ケインズの美人コンテストだからです。
ケインズの美人コンテストとは(長くなるのでものすごくザックリ言いますと)
女性の写真を何枚か見せて
「あなたが1番美人だと思うのは誰ですか?」と聞いた時と
「みんなは誰が1番だと言うと思いますか?」と聞いた時では答えが異なる、という経済学者ケインズが用いた例えです。
つまりどういうことかというと、
「自分はこれが好きだ!」というのと
「みんなはこういうのが好きだよね〜?」というのは一致しないということです。
自分が好きなところに投票すれば、少なくとも自分と同じ感性の人には刺さります。
なのに、存在しない「みんな」の顔色を伺うから、求められているものからずれていくのです。
まるで2019年の私のように。
チュッピ(視聴者)はこういうのが好きなんだろ?と言う時は、実際にはチュッピ(視聴者)の方なんて見てないわけです。
今のプリマジは
「スポーティーでヤンキーっぽい先輩」
「可愛いけど腹黒」
「無口でメカクレ」
(※追記2021/11/28 メカクレ属性が消滅しましたね……)
という大体のオタクには引っかかる最大公約数的なテンプレキャラクターをならべているにすぎません。
これなら確かにある程度の人員は確保できますが、そこから先に増やすことは困難です。
作劇自体の質もそうです。
変にストーリーものと日常系の中間を狙おうとしています。
日常系が好きな人だって一定数います。
プリチャンはまさしくそこを狙いに行った作品でした。
(日常系百合アニメクラスタ一本釣り)
しかし、プリマジはどうもその両方を狙っている気がします。
プリチャンまでの百合展開を若干残しつつ、ストーリーに深みを持たせようとしている。
その結果、百合を求める層からは「百合が足りない」と言われ、私のようなリズ・パラ原理主義者からは「ストーリーの深みが足りない」と言われ、プリパラ勢からは「狂気が足りない」と言われる始末。
「チュッピはこういうのが好きなんだろ?」ですか?
そうかもしれません。
しかしその、チュッピとは誰なのでしょうか?
ファンサービスとしての作品という示唆
上記の「チュッピはこういうのが好きなんだろ?」というセリフは別の側面も持ち合わせています。
それは、この作品はファンサービスであるという示唆です。
プリマジには過去作オマージュが多々見受けられます。
過去作を見てきた身としては面白いと感じますが、その一方で危機感を覚えます。
プリチャン2期以降が証明したように、過去作キャラを大量投入するということは、その作品単体に魅力がないことを認めることでもあるからです。
その作品自体に魅力があるのなら、過去作キャラなんて出てくる余地はないハズです。
30分アニメなのですから、実質本編は21分程度です。
そのただでさえ少ない隙間に、本来描くべきキャラクターの時間を削ってまで過去作から引っ張ってくるのはなぜか?
それは、プリチャンには魅力がないと自覚しているからこそ、ではないでしょうか。
プリチャンでは賄いきれない戦力を埋めるために過去作のキャラクターを持ってくる。
過去作キャラが出てくるのはファンサービスとであると解釈することもできます。
が、そんなことをする暇があるなら作品自体を面白くすれば良いだけのこと。
ファンサービスというのはただの建前で、実際には中身に広がる虚無を隠すためのハリボテとしての役割を果たしたに過ぎません。
プリチャンほど直接的ではないにしても、プリマジも同じ気を放っているのは確かです。
まぁ、でも心配はしてません。
ストーリーを展開させていくっぽいので、そうなれば過去作オマージュの出てくる幕はないでしょう。
私の結論 とりあえず12話まで見る。
12話まで見て面白くならなかったら見るのをやめます。
なんだかんだ言ってADも面白くなったのは12話からでしたし。
11話まではめんどくせえなぁと思いながら見てましたが、12話を見て「このアニメ全部見なきゃ」と感じました。
プリマジもそういう、12話から加速し始める作品なのかもしれないのでそこまで見てから判断したいと思います。
ここで書いた内容を覆すような面白い展開になれば、謝罪の意を表明する記事を書きたいと思います。
私が謝る未来が訪れることを切に願って。
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他にも色々と記事を書いていますので、ぜひお好きなものをご覧になっていってください。
では。