プリマジ12話面白い! けれど……

お久しぶりのワッチャッチャ!
というワケでお久しぶりです! なめです。
間が空いてしまいましたが戻って参りました。

いや~それにしてもプリマジは相変わらず面白いアニメですね!
当ブログでも散々取り上げてきましたが、
やはり当初から言っていたとおり面白いアニメでした。

いやはや、文句を言わずに着いてきて良かったな~。
まぁプリマジが面白くないなんて思ったことは一度もないんですがね!



チェンソーマン2部、始動――――。

というわけでこんにちは。
なめです。正直久しぶりすぎてどういうテンションで入るかを掴みかねてました。
が、まあとりあえずその問題は解決したので本題に入りましょう。

以前から今回のプリマジ(12話)までで今後もこのアニメを見続けるか決める、という宣言をしていました。
というのも、過去記事にもあるとおり、私は「(11話までの段階で)プリマジは基本的に面白くない」と感じていたからです。

チラッと見たミュークルドリーミーの方が面白いなと感じる始末。


それで、「こんな状態で見続けるのは厳しすぎる」と感じ、とりあえずの区切りをつけるために1クール目は様子を見ようと考えたのでした。

ADも本格的に面白くなったのは12話からなので、それにちなんで「12話までは見て、そこから先は考えよう」という方針で視聴。
で、今日がその12話でしたが……

いや、ビックリですね。面白かったです。12話。
プリマジ見てて一番「面白い」という感情がわき上がった回でした。
正直「どうせつまんねだろ」とタカをくくっていたので、ちょうど録画してませんでした。
完全にしてやられた……。
11話まで律儀に録画して何度も何度も周回してたのがバカみたいに思えます。
この回こそ何度も見るべき回なのに……。

具体的にどう面白かったかというと、
・感情の起伏があった
・どんでん返しがあった

という2点がとても面白みを引き出したと考えています。

作中のキャラがめまぐるしく表情を変え、ジェットコースターのように変化していく様がちょっと今までと違うなと感じました。

また、どんでん返しも良かったですね。
幼なじみくんが「まつりは絶対優勝します」とか言い出すので、「負けフラグだ!」と思いましたが、直後のみるきとれもんのやりとりで「ひな先輩に勝てるわけないお」的な発言が出たので「あ、フラグ相殺された」となってしまい、最後までどっちが勝つか分からない状態で見てました。

※今にして思うと、みるきの「大きな大会で勝つよりも小さな大会でコツコツ結果を残す方が大事」という主旨の発言は、「この大会で負けても終わりじゃない=ここで負けても大丈夫=主人公が負ける」というフラグにも感じますね。
まあ後知恵バイアスですが……

いつものぬるいドラマに比べて、今回のエピソードはかなり楽しめました。
良かったです。

ただ、まぁ手放しに全肯定出来るかと問われれば……っていう感じでもあります。

「今回のプリマジは今までで一番面白かった!」というのは嘘偽りのない本心です。

が、それって結局「プリマジの中では面白かった」という話でしかなくて、正直に言ってしまうと、プリリズやプリパラの同時期に比べると何段か劣ると思います。

結構、粗が目立ちました。

・感情の起伏がありすぎる
・露骨すぎる百合/ホモ描写

感情の起伏があるというのは良い点でもあるのですが、正直やり過ぎな印象を受けました。
特に、ラストのまつりがショックを受けて泣くくだり。
私が冷めた目で見ているからかも知れませんが「お前泣くほど頑張ってたか?」とシンプルに思いました。
もちろん本人からすれば本気で努力していたんでしょうし、本気で勝ちたかったんだろうなというのは字面の情報としては理解できます。
とはいえ、納得できるかと言えばそれは別で,,,,,,

これがひな先輩とかならわかるんです。
ジェニファーとの因縁や、後輩達の期待とか、いろいろとバックボーンがあることは描かれてきました。
それに、彼女がどれほど勝利に固執しているか?とか、
勝利するためにどんな日々をどんな思いで過ごしているか?とか
そういうのが伝わってきています。

だから、仮にひな先輩が負けて泣いたとしても納得できます。
しかし、まつりはどうでしょうか。

私個人の意見としては、彼女が泣くほど勝利にこだわりがあるのか?とか
泣くほど頑張ったか?(泣く≒成果を得るために投じた大量のリソースが無駄になったことを悟って感情が爆発した結果 として考えた場合)とか
なんとなく釈然としない感じです。

全体的にこのアニメは色々と飛ばし気味な印象を受けます。
ホップステップジャンプのステップなしに、ホップでいきなりジャンプする……というような。
まつりの扱い方に関してもそうです。
圧倒的にまつりの人物描写シーンが不足しているがゆえに思えます。
今のところ、私はまつりというキャラクターに内面の存在を感じません。
なんというか、自我らしい自我が見えません。
インターネットミームで「実家では声低そう」という揶揄がありますが、正しくそれがまつりにも当てはまる気がします。

「実家では声低そう」というのは、つまり「今見せている顔はあくまでもよそ行き用の顔であり、実家などの着飾る必要のない場面では別の顔をしていそう」というニュアンスが込められています。

まつりというキャラは、余りにも没個性的です。
似たような分類のキャラとして、プリチャンのみらいが上げられますが、みらいは没個性を通り越して「虚無」です。
だからこそ「そうなんだ」というセリフと、その内面のなさがリンクし、個性がない事が強烈な個性として機能する事になりました。(なんかヒロアカっぽいですが)

しかし、まつりはみらいほど振り切っているわけではなく、かといってキャラが立っているわけでもない……という非常に辛い状況にあるように見えます。

実際、私はまつりを見ていてとても嘘くささを感じます。
「コイツ、絶対演じてるだけだろ……」みたいな感覚と言いますか。
このたとえで伝わるか分からないのですが、旧エヴァアニメの学園エヴァとかフリクリのロケバスのシーンのように「プリマジにおける陽比野まつりというキャラクターは実は劇中劇のキャラクターで、視聴者が見ているまつりはただのキャスト(俳優)でしかない」とか言われても信じてしまいそうなレベルなんですよね。

そんなワケで、まつりというキャラクターに内面を感じられません。
そのせいか、彼女の涙も「悲しくて泣いた」というより「台本で書いてあったから泣いた」という風に見えてしまいました。

(※「この監督(佐藤順一監督)の演出が合わないのかな?」と思って過去作のHUGっとプリキュアをチラッと見てみましたが、すごく面白かったです。
ハグプリはあんなに思想性の高い仕上がりになっていたのに、プリマジがなぜこうなっているかは不思議です。何か複雑な事情が絡んでいるのでしょうか。
何はともあれ、この監督と合わないワケではなく、純粋にプリマジが合わないだけみたいでした)

今までの流れ的に見ると、プリマジはどうやら日常系としてやっていくつもりはなさそうです。
なので、まつりをみらい化して虚無に落ち着かせるのは困難に思えます。
アレが成立するのは、プリチャンがドラマよりもキャラクター劇に重きを置いていた為です。
そもそもの物語が希薄なので、主人公に「物語を牽引する役割」が求められませんでした。

が、プリマジはそうも行きません。
こちらはそれっぽい敵も、それっぽい物語も用意されています。
否応なく、主人公たるまつりが物語を牽引しなくてはなりません。
(まあ主人公以外に牽引するキャラが居れば、その限りではないと思いますが……)

プリマジの今後の行く末は、正しくまつりの双肩にかかっていると言えるでしょう。
私はその行く末を見届けなくてはならない、と感じております。
……というワケで、今後もプリマジをとりあえず見続けることにします。
散々ベラベラ書いといてオチがそれかって感じですが、今日はこの辺で占めたいと思います。
では。

追記
そういえば露骨な百合/ホモに触れてませんでしたが……まぁ言わんとしていることは伝わると思います。
私自身は作品中にそういう要素があっても良いと思います。
事実、シオドロが好きですし、キンプリのBLに行きかけのブロマンス感も嫌いじゃありません。

とはいえ、ここ最近はちょっと露骨すぎるなと……
自分が大げさなだけかも知れませんが。