プリティーリズムに学ぶチームメイト
プリティーリズムに学ぶチームメイト
プリティーリズムにはたくさんのチームが登場します。
そのどれもが個性的なチームですが、共通点もあります。
今回は、そんな中からいくつかのチームを例に挙げて良いチームについて書いていこうと思います。
目次
・良いチームとは
・バラバラなチームのメリット
①チームワークが良くなる
②組み換えができる
・バラバラなチームのデメリット
①瓦解するときは一気に壊れる
②裏切られるリスクがある
・筆者の体験談と思ったこと
・まとめ
良いチームとは
そもそも良いチームとは何か、という話になりますが、個人的にこれは三者三様といえるチーム像だと考えています。
なぜかと言いますと、例えばAppleなどのベンチャーから始まって成功している企業は大体創業メンバーが全員で残っていません。
何人かは途中で降りてしまうのです。
これはなぜかというと、起業をするとなると大体
「こいつとはウマが合う」
みたいな気の会う友人と組んで起業すると思います。
そうしてうまく行っているうちは良いのですが、売り上げが安定して、これからどうしようか?という方針を決めていく段階になると、次第に
「こいつとはここの考え方が違うな……」
とズレを感じていくことになるからです。
これはカップルや夫婦にも言えることで、
お互いの似ているところを見つめあってくっつくと、後々お互いの細かな違いが原因となって、関係が壊れることがままあります。
なので理想的なチーム像とは「チームの全員がそれぞれの個性を持ち、似た者同士ではない集団」であると言えます。
プリティーリズムを例に挙げると、
まず、オーロラドリームのMARs(春音あいら・天宮りずむ・高峰みおん)。
次に、ディアマイフューチャーのラブミックス(ヨンファ・春音いつき)。
そして、レインボーライブのハッピーレイン(彩瀬なる・福原あん・涼野いと)がわかりやすいかと思います。
※ディアマイフューチャーのprizmmy☆は人数が多すぎる他、上葉みあの個性が突出しすぎて他のメンバーが目立たなくなってしまっているため加えませんでした……が、あのチームも互いに助け合える良いチームだと思います。(第2話の感じからして)
3つのユニットに共通するのは、
メンバーの性格や特徴などがあまり被っていない=それぞれが個性を持っている
という点です。
バラバラなチームのメリット
①チームワークが良くなる
不揃いなチームは一見バラバラにも見えますが、負の数に負の数をかけると正の数になるように、不安定な状態にすることで返って安定するという現象が起きています。
オーロラドリームの劇中でも高峰みおんが言っていたように、「三人で手を繋げば、誰かが倒れそうになっても他の2人が支える三角形になる」ということなのでしょう。
さらに、もともと全然違う人3人で組んでいるので、多少意見が食い違っても
「まぁ自分とあの子は考え方が違うからね」
と納得し、素直に受け入れることができます。
あらかじめ差異があることを受け入れてのスタートなので、関係が破綻しにくいのでしょうね。
②組み換えができる
ディアマイフューチャーではPrizmmy☆とPURETTYが。レインボーライブではハッピーレインとベルローズがメンバーをシャッフルして、新しい組み合わせにする試みがありました。
その結果、本来の組み合わせでは生み出せなかった価値が、新しい組み合わせによって生み出されました。
さらにもう1つ。
これはプリティーリズムではなく、プリパラでの話になってしまうので手短に話します。
プリパラのセカンドシーズンでドリームシアターという5人組のチームを要求するシステムが導入されたため、チームの組み換えが行われるという回がありました。
これは「個人はあくまでも個人であって、個人が集まって組織になる」という考え方に根ざしていると言えます。
「私は〇〇というチームだから〇〇でしか活動できない……」と言った考え方は
「組織があって個人がある」という思考。
対して「私は〇〇である前に私だから誰と組むかは自由」というのが
「個人があって組織がある」という思考になります。
これはいわゆるフリーエージェントとかフリーランスとか呼ばれる考え方でして、これからの世の中はこれが主流になっていくのかな、なんて思っています。
※ちなみにこの本で解説されている内容を元に考えています。
フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方
バラバラなチームのデメリット
とはいえ、じゃあバラバラなチームなら何もかもうまくいくのかというとそんなこともなく、一長一短的な部分もあります。
①瓦解するときは一気に壊れる
お互いに違う要素を持ち寄ってチームを組めば安定するのは確かですが、その違いがもう救えないくらいこじれてしまうと関係が一気に壊れてしまいます。
そして壊れた上に、お互いに違うからという理由でわかり合おうと歩み寄ることすら無くなるでしょう。
僕も実際、軽く口論になった相手がいましたが
「この人は自分とは全く違う考え方なんだから、理解できなくて当然。理解する必要もない」
と意固地になり、結局互いに理解し合えないままでした。
お互いに違いが明確なのは大事ですが、同時にほんの少しでも共通点がなくてはいけないのかもしれません。
②裏切られるリスクがある
個人は個人という主張の3人でチームを組むと、考えの共有などはスムーズに進み、連携も取りやすくなります。
しかし、チームを縛り付け、運命共同体にさせるような要因がないので、今よりも目標達成に対して効果が高いと予想できる手があると簡単にそっちになびきます。
だからといってすぐにチームメンバーを切り捨てて、自分だけそれに飛びつくなんてことはないと思います。
(流石にサイコパシーとマキャベリズム指数が高すぎるので……サイコパシーとマキャベリズムについては過去記事をご覧ください)
(プリティーリズムに学ぶ心理学 #2 ダークトライアド)
とはいえリスクが生じてしまうのは確かであると言えます。
筆者の体験談と思ったこと
僕は授業でグループワークをする機会が良くありましたが、大体が
「リーダー1人+イエスマンたち(付き従う人)」
という構図になってしまっていました。
あるときは僕がリーダーになり、またある時は僕がイエスマンの1人になる。
日本というのがかなり協調性の高さを求められる社会なので仕方がないのかもしれませんが、人と違う意見を口にすると、周りからの攻撃や敵意を向けられてしまいがちです。
それに恐れをなして自分を引き出すのが怖くなり、結果としてリーダー1人の考えがグループ全体の意見になってしまうのが常でした。
しかし、個性が強い人が何人かいると話は違ってきます。
この人たちがそれぞれリーダーとして機能しうるので、意見を戦わせ、議論を深め、そして自分たちで納得できる最良の答えにたどり着くのです。
こういうことがあると本当に気持ちがいいですね。
たとえ自分の意見が通らなかったとしても、議論が深まっていたのなら、それは相手の意見の方が良い案だったと認めることができるので後腐れもないですし、なにより楽しいです。
そして、不思議なことにリーダー数人で議論を加熱させていくと、イエスマンたちも意見を言い始めたりします。
それもそのはずで、イエスマンだって口にしないだけで自分の意見を持っているのですから。
そういったことを加味すると、大事なのは個性というよりそれを隠そうとしない姿勢なのかもしれません。
まとめ
というわけでプリティーリズムを例に出しつつ、良いチームについて考えてきた今回。
まとめると、
- バラバラなチームはチームワークが良い
- 組み換えによって新しい価値が生まれる
というメリットと、
- チームがバラバラだと関係が壊れるかも
- 裏切りのリスクが増えるかも
というデメリットの二面があるということでした。
読んでいてわかったかもしれませんが、僕はバラバラなチームに対して魅力を感じています。
やはり新しい発想というのは、画一的なところからは生まれないような気がします。
全員が全員いっちば〜ん!みたいなブッとんだ環境でなくとも、そういう人間がチームに2割くらいいたら良いなと思います。
そして自分もその2割になりたいななんて思いつつこの記事を締めたいと思います。
なりたい自分に
プリズムジャンプ☆