桃山みらいから学ぶ将来の夢


目次

  • 俺には夢がない。でもな
  • 具体的な夢はいらない【目的は可変】
  • ただし、人生に対する目的はいる
  • 禁止目標は避ける【注意】
  • ベストな目標【価値観】
  • まとめ


俺には夢がない。でもな


俺には夢がない。でもな、夢を守ることならできる!変身!


いいセリフだ。感動的だな(^U^)

日曜日って、良いですね。


今回は少し抽象的なお話になってしまうかもしれません。なにしろテーマがテーマですからね。

扱うテーマは「夢」。


なぜこのテーマにしたかというと、プリチャン64話の冒頭にてこんなシーンがあったからです。


ジュエルアイドルが勢揃いし、いよいよ最高のプリチャンアイドルを決める戦いが始まる。


期待と興奮に高揚し、瞳を輝かせる桃山みらい。

そんな彼女も、いきなり司会者の赤井めがねぇにこんな問いを投げかけられ、戸惑い一色の顔になりました。


「あなたの夢は?」


夢?ってなんだろう。

プリチャンアイドル?

でも、もうなってるし……。

自分は何になりたかったんだっけ?


賢明に答えを捻り出そうとしますが、全く出てきません。

執拗に答えを求めてくるめがねえに圧倒され、怯んでしまう桃山みらい。

「私は……私の夢は……!」

そこで目が覚めます。

今までの光景は、彼女がみた“夢”なのでした。

具体的な夢はいらない【目的は可変】


夢は未来に求めるモノです。

これから先に向けて生きていくためのモチベーションを与えてくれるモノではあります。


しかし、同時に

夢を叶えられなかった場合、絶望する

というデメリットも抱えています。


例えば

世界を救いたいという願望を持っていたとしましょう。


もし、この子の夢が


のような具体的なモノだった場合、

仮面ライダープリキュアになれなかった時点で夢は叶わなかったことになります。


夢を叶えるための道筋が2パターンしかないので、かなりの厳しい戦いを強いられることでしょう。

しかし、もしこの子の夢が

世界のためになることをしたい

という漠然としたモノだった場合、話は変わります。


世界のためになること、というざっくりした目標なので

  • 犯罪から人々を守る→警察官
  • 有事に人を助ける→自衛官
  • 住みやすい国を作る→政治家


という感じで、

叶えるための道がほぼ無限にあります。


たとえ警察官になれなくても自衛官に、

自衛官になれなくても政治家に、

政治家にもなれないならYouTubeTwitterなどでの発信を使っても(簡単ではありませんが)達成可能です。


このように、立てるのを曖昧な目標にしておけば

道のうちの1つがダメになっても潰しが効きます。

諦める必要がなくなるのです。

どんな生き方をしたいか


ポイントになるのは

どんな生き方にしたいか?

です。


特に難しく考えずに直感で決めてもいいですし(ちなみにイスラエル大学の研究によれば直感が的中する確率はおよそ90%だそうです)、


「自分が死ぬときにどんな人生だったと思いたいだろうか?」とか


「こういう生き方はしたくないからこうかな」

のように論理だって考えてもOKです。

禁止目標は避ける【注意】


目標を立てるのは構いませんが

「何かをやらない」ことを決める禁止目標は避けてください。


なぜなら、

人はやっちゃダメなことほどやりたくなるから

です。


それを明らかにしたのがダニエル・ウェグナー先生の

「シロクマのリバウンド実験」と呼ばれる実験です。


これは以下のような実験です。

  1. 実験室に実験参加者を閉じ込める
  2. 参加者に「今から、絶対にシロクマのことを考えないでください」と告げる
  3. 「シロクマのことを考えなくなったら呼んでください」と告げて部屋を出る


これで何が起きたかというと、

参加者はいつまで経ってもシロクマのことが頭から離れませんでした。


このことからわかるように、人は

やってはいけないと思うことほどやってしまう

ということです。


これは「皮肉なリバウンド効果」と呼ばれています。


身近なところで言うと

  • ダイエット中なのにケーキを食べてしまった
  • 禁煙中なのにタバコを吸ってしまった
  • 貯金してるのに散財してしまった


など。


これらを避けるには、

目標を禁止ではなく代替にする必要があります。


つまり、

「〇〇をしない!」ではなく、「〇〇のかわりにXXをする!」という目標を立てるのが正解

ということです。


ベストな目標【価値観】


では、どんな目標を立てればベストと言えるでしょうか。


それは

自分の価値観に根差した目標

ということになります。


人と違うことがしたい、とか

道の体験をたくさんしたい、とか

そういうレベルのもので


自分が大切にしたいと思うモノ(コアバリュー)を掲げるといいです。


なるべく大きな、そして曖昧な

こういう人生を送りたいという目標。


そして、それに沿うような小さな目標をたてて、それを大きな目標に収束させていくイメージです。


例:目標「芸術性にあふれた生き方をしたい」

→小目標

「家具にはこだわる」

「絵を描けるようになる」

「詩を書けるようになる」


まとめ


・具体的に「コレになる!」とは言わない

→どういう生き方をしたいか?というのを意識すればOK


・目標はひとつじゃなくていい

→ただし、矛盾が起きないようにすること


大事なのは大きなひとつのフワフワした目標に向かって、小さな目標を束ねていくことというわけですね。


そう考えると、桃山みらいはともかくとして夢河ゆいは具体的にこれがしたいというハッキリした夢がそんなにありませんし、


この辺りはシリーズのキャラクターを通しての性質なんでしょうか。

一度過去作を漁ってみて確かめたいと思います。


余談

この桃山みらいさん、無を体現したような顔しててすごく好きです。

【参考文献】