オタクはなぜ、うざいミームをしつこいくらい使うのか?【考察】
※この記事には、一部過激な表現が含まれています。お読みになる際にはご注意ください。
※また、この記事の内容は、個人の意見です。これは完成された真理ではなく、実読者の方との対話で完成形にたどり着きたいと考えております。
なお、この記事を書いている僕はオタクです。
記事に含まれる表現には自虐的意味があることを、先に申し上げさせていただきます。
目次
ミームとは
しつこすぎる
ミームを多用するのはオタクだけ?
なぜミームを使うのか
理由①自分に自信がないから
理由②外敵から身を守るため
ミームとは
タイトルにあるような話題に入る前に「そもそもミームとは何か?」というお話をすべきだと思います。
ミーム(meme)とは、脳内に保存され、他の脳へ複製可能な情報である[1]。例えば習慣や技能、物語といった社会的、文化的な情報である[2]。
文化的な情報は会話、人々の振る舞い、本、儀式、教育、マスメディア等によって脳から脳へとコピーされていくが、そのプロセスを進化のアルゴリズムという観点で分析するための概念である(ただしミームとは何かという定義は論者によって幅がある)。ミームを研究する学問はミーム学(Memetics)と呼ばれる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A0
早い話が「流行ってるもの」です。
今回はこのミームのうち、インターネットミームについて取り扱っていきます。
しつこすぎる
ミームを多用してコミュニケーションをとるオタク達。
その姿は、Twitterを眺めればいくらでも見ることができます。
例としていくつか列挙していきます。
例↓
- 「草ァ!」
- 「セリフが書いてある画像」
- 「FF内から失礼します。お前面白すぎww失礼しました。」
正直、こういうのを見るとうんざりしますよね。
僕はうんざりするので、公式アカウントとかバズってるツイートのリプ欄は見ません。
ミームを多用するのはオタクだけ?
ミームを「おきまりのフレーズ」「決まり文句」ととらえるならば、オタクとは対極の存在である、パリピ陽キャも同じと言えます。
卍など、そういう言葉ばかり使ってます。
使ってるんでしょ?(いま偏見で喋ってます)
しかし、これはオタクのように意識的にミームとして使っているというよりは
「感情表現の語彙力の低さ」が原因となって、気持ちを上手く表現できないから、みんなの言葉遣いが一致しているのではないか? と思います。
事実、彼らがハマっているのはTikTokやInstagramなど、文字を必要としない媒体です。
海外でInstagramが伸びた要因として「識字率の低さ」は無視できません。
キリスト教を普及するために、宗教画というジャンルが生まれました。
歴史的背景から考えても、文字を読む能力が高くない人はビジュアルでの情報に食いつきやすいと言えるはずです。
であるならば、僕の考えはそれほど大きくずれてはいないのではないかと思います。
(すべてのTikTok・Instagramユーザーが語彙力に欠けているとは言いません。ただ、そういう人はTwitterよりもそっちに多いのではないか? という予想です)
なぜミームを使うのか
では、オタクはなぜミームをしつこく使うのでしょうか。
共通の認識を一言で言い表すことで、会話のショートカットを行うなど、利便性を追求した結果ミームを多用している……というのは考えられると思います。
(「あの曲、なんか懐かしい響きがして心地良いよね」という言葉を「エモい」という一言に縮めたり)
しかし、今回はあえてそれを排除し、残った可能性について紹介していきます。
理由①自分に自信がないから
シンプルに自信がないから、という理由が一つ目に考えられます。
「俺のオリジナルだとウケないかも知れない……」
「それならすでにバズってるヤツを使えば間違いないな!」
こういう思考です。
下手にオリジナルギャグを言って失敗し、つまらないヤツというレッテルを張られるくらいなら、最初から実績のある無難なモノを使おうという根性。
(そもそもオリジナルだと思っても、どこかの誰かが先にやってることが多いですからね。それだったら真似しても変わんねえじゃんと考えても無理はないと思います)
自社で面白い番組を作れないので海外から輸入して放送するテレビ局と近い構図と考えていただければわかりやすいかも知れません。
理由②外敵から身を守るため
二つ目は、ミームを通して外敵から身を守ろうとしている、です。
ミームというのは使用言語のようなモノで、意味の分からないミームには誰も反応しません。(そもそもそれはミームではないが)
すると、外国語をしゃべれない人が外国に行きたがらないのと同じように、
そのミームを理解できない人間がコミュニティに侵入してくるのを防ぐことができます。
つまり、無言画像リプライとか、ポプテピピックのセリフとかを言っておけばサブカル知識のないヤンキーの侵入から身を守ることができる……というワケです。
仲間内で集まって評価されたい時代
「他人からつまらないと思われたくない」
「自分たちの輪に入ってこないで欲しい」
これらの願いは、現在の世の中のあり方を表しているように思えます。
他者からの評価が高い人は、すべてを手にできます。
富、名声、恋人、取り巻き……その他諸々。
お金がなくてももらい物で生活している人もいれば、いろんな人からご飯をおごってもらうことで食費を浮かせている人もいます。
今の時代、他者からの評価というのは何にも勝る力なのです。
他人からつまらないと思われたくないのは、自分の評価が下がるから。
それは、自分の価値が下がることと直結しています。
そして、評価が下がれば不特定多数の人々から攻撃を受ける。
それによって死に追いやられるケースも少なくありません。
だからこそ、自分を決して叩かない人々で集まったコロニーを形成したがる。
Twitterでよく見る光景から、世の中の縮図が見えてきた気がします。
他人からの評価、手を取り合える相手、これらを手に入れるにはどうすれば良いのか……それらの疑問にも、これから先、自分なりの答えを出していきたいと思います。
ちなみに、それらを考える上で今のところ参考にしそうな本はコチラです。
さすがに2冊じゃ少なすぎるので、もっと情報を収集しなくてはなと思っています。
オススメの本などありましたら、ぜひTwitterでもコメント欄でも教えてください。
では。
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