音楽は万能の芸術だと気づいた【日記】
目次
ドミナントとトニック
音楽的要素はあらゆる分野で使える
ドミナントとトニック
音楽の世界には、ドミナントとトニックという二つの種類の音があります。
(実際にはもう一つ、サブドミナントというのがありますがここでは割愛します)
ドミナントはドミネーション(Domination 支配という意味)と同じニュアンスを持つ言葉で、緊張感をはらんだ音とされています。
逆にトニックはトーン(Tone 調律という意味)と同じニュアンスを持つ言葉で、弛緩(しかん)した音、すなわち、緊張が緩んだ音であるとされています。
音楽は基本的に、緊張→弛緩→緊張という連続によって生み出される推進力で成り立っています。
これは音楽理論の基礎とされているのですが、最近、これは音楽だけに限った話ではないと思いました。
音楽的要素はあらゆる分野で使える
いわゆるクリエイティブな仕事には、必ず、このドミナントとトニックのようなものがついて回るようです。
その気づくきっかけになったものが二つあるので、それぞれ挙げていこうと思います。
お笑い
先日、お笑いコンビ「霜降り明星」粗品さんの音ネタをとあるテレビ番組をYouTubeにアップされている動画でみました。
(霜降り明星がどういうコンビか、どういう人たちか、というのは重要ではないので説明しません)
彼が番組でやったのは、「ハルトマンの妖怪少女」というBGMにのせて、自らの突っ込み音声を編集したいわゆる音MADを重ねるというものでした。
曲の進行に合わせて強いツッコミ・弱いツッコミを使い分けていて、見ているとワクワクしました。
これを見て(というか聴いて?)ハッとしたのは、お笑いにも緩急があるということです。
大きい笑いどころの後には、小さい笑いどころを持ってくることでバランスを取っている。
それは音楽におけるドミナントとトニックのようだと感じました。
マンガ・小説・映画
マンガや小説、映画などもそうです。緩急があります。
起承転結や序破急という単位で見てもそうですし、シーン単位で見ても、緊張と緩和の連続です。
それは見ている場分かるのですが、注意を払ってみなければ見逃してしまう部分もありました。
山田玲司さんという漫画家が「ネームの描き方」を語っている動画を見たときのことです。
山田さんは「見開きの左下で圧をかける。そして次のページで一気に解放するのがコツ」と語っていました。
これはつまり、ドミナントとトニックです。
確かに手元にあるマンガを読んでみると、どの見開きも大ゴマはだいたい右側にあります。(遊戯王GX 6巻)
これは自分では気づかなかったので、とても驚きました。
マンガにもリズムというものがあると、強く意識させられました。
音楽は万能の芸術
一説に寄れば、芸能は音楽から始まったそうです。
であるならば、哲学から数学が生まれたように、根幹の部分で重なる要素があってもおかしくありません。
そして、その重なる部分が大きいのならば、一度身につけた能力は他のジャンルでもチカラを発揮してくれることでしょう。
マンガや小説に興味を持つならば、音楽にも手を出してみるのも乙かも知れません。