座りっぱなしは体に悪いのか【NASA式 最強の健康法】
目次
- Sitting Kills,Moving Heals.
- 座る=無重力【重力に逆らわない】
- 筋力が衰え骨密度すら下がる
- 運動すればOK……ではない
- 健康でいるために
▶︎Sitting Kills,Moving Heals.
こんにちは。
最近読んだ本が面白かったので、内容をまとめようと思います。
読んだ本は「NASA式 最強の健康法」。
こちらは翻訳本でして、原題は「Sitting Kills,Moving Heals.」です。
直訳すると「座るが殺す、動くが癒す」って感じですか。
書かれている内容もタイトル通りで、脱線も少なく、非常にコンパクトにまとまっていて(たった200ページ程度)かなり読みやすかったです。
▶︎座る=無重力【重力に逆らわない】
著者のジョーン・ヴァーニカスさんによれば、
「座っているのは宇宙にいるのと同じくらい健康に悪いよ」
とのことでした。
いきなりそう言われてもよくわからない。
というかなんで宇宙???
って感じですよね。
なぜ宇宙を引き合いに出したかと言うと、
イスに座っている=体重のほとんどをイスで支えている状態
だからです。
生き物でも建物でも、何でもそうですが
地球には重力があります。
そして地球に立つ限りは重力に逆らう必要があります。
生き物の場合は、この役割を筋肉が果たしているわけですが……イスに座っている状態と立っている状態とでは筋肉の負荷も使用箇所もまるっきり違いますね。
イスに座ったり、さらに寝転がったりしていると、とにかく筋肉を使いません。
それこそ、“無重力の宇宙空間のように”ね。
と、ここで宇宙と繋がるワケです。
つまり、座りっぱなしが良くないのは
極端な話「重力に逆らってないから」だそうです。
▶︎筋力が衰え骨密度すら下がる
重力に逆らわない=負荷がかからない
ので、筋肉は使われずどんどん衰えていきます。
さらに、実験では骨密度すら同時に下がっていったそうです。
筋肉しかり、
「使わない=必要ない」という認識をされてしまうのかもしれません。
▶︎運動すればOK……ではない
まぁでも運動してれば大丈夫なんでしょw
と、浅はかな僕は考えていました。
しかし、ヴァーニカスさんはそれも否定しています。
彼曰く、
「ジムで運動しているからと言って大丈夫ということはない」。
たしかに運動をすれば、筋肉を使います。
肺活量も鍛えられるかもしれませんし、汗をかいたり代謝が良くなるかもしれません。
しかし、それだけでは健康にはなれないそうです。
なぜなら、
運動するときの筋肉と体を支えるときの筋肉は別物だから。
例えば、腕立て伏せやベンチプレスをやれば、腕の筋肉を鍛えられます。
それはそれで大事ではあるのですが……
当然ですが、地面に立って体を支える時に腕の筋肉はあまり使いません。
体を支えるのはお腹周りの筋肉であったり、背中の筋肉であったり、筋トレでは刺激しにくい部分が多いです。
つまり、筋トレでは鍛えられないという事。
例え週に4回、ジムで1時間のワークアウトをしていたとしても、1日6時間ずっと座りっぱなしみたいな生活をしていれば意味がないと言わざるを得ません。
ただ、逆に捉えれることもできます。
ジムでガッツリ汗を流さなくても、
日々の中で体を支える事を意識すれば体を支える筋肉は鍛えられるという事です。
まぁ、もちろん筋トレで鍛えられる筋肉も鍛えるのは大事ですが。
▶︎健康でいるために
若いうちからイスに座ってばかりいたり、寝てばかりいると、中年になった段階でリスクゾーンに突入。
老後は自分1人ではベッドから起き上がることすらできない。
そういう未来が待っていると言っても過言ではないでしょう。
できる事なら、そんな未来は回避したいところです。
回避……できるでしょうか?
なんとできるそうです。それも簡単な方法で。
その方法とは
些細な動作を日常の中にいくつか組み込む事
です。
ヴァーニカスさんが挙げていた具体例は、
・腕を頭の後ろに上げる
・頻繁にイスから立ってウロウロ
・床の物をしゃがんで拾う
・鍋をかき混ぜる
など、本当に簡単にできる動作です。
大事なのは、より簡単で、よりやりやすい事。
とにかくハードルを低く保ち、それを毎日続ける事をすすめています。
ハードルを低く保つというのは、習慣作りをする上では基本的な事項ですので、大人しく従っておくのが吉かと感じました。
▶︎終わりに
どうでも良いんですが、カバーが2つ着いてました。
本自体は1冊のみなのですが……。得したな