プリティーリズムに学ぶ心理法則 #7 八方美人
プリティーリズムに学ぶ心理法則 #7 八方美人
画像出展:YouTube
第八回「彩瀬なるの八方美人」
ハピなる♪
彩瀬なるは「背は小さいけど心はでっかい太平洋」と語る小柄な少女。天真爛漫であどけなさが見える一方、プリズムスタァとしてはとても優秀です。
さらに「色が見える」などの発言も多々あり、共感覚の持ち主であることが示唆されています。
ただ、少し鈍感で悪気はなくとも他人に嫌がられることをしてしまう場合もあります。
そして、時としてその逆も……
彩瀬なるの背景
なるは音に対して高い感性を持つため、神浜コウジの演奏に惹かれました。
そして次第に、彼自体に惹かれていくのですが、チームメイトの涼野いともまたコウジに惹かれていることを知ります。
悩みながらも、彼女はいとの背中を押して、自分は身を引いたのでした。
八方美人
人に対して嫌な面を見せたくない、人にとって良いことをしたい。
そう思うのは自然なことです。
劇中でのなるの行動を、僕は否定するつもりはありません。
ただ、もし「いとちゃんに嫌われたくない」という意識が働きかけて身を引くという行為に結びついていたのならば、それはよろしくないのではないか? と考えます。
そもそも八方美人とは
八方美人とは四方八方、どこから見てもよく見える、端的に言えば誰に対しても良い顔をする人のことです。
冷静に考えればわかるように、
これは物理的にありえませんよね。
例えば
ある少女が、道端で青い鳥を拾ったとしましょう。
青い鳥は住む場所がなさそうだったし、自分にとても懐いていたので、自分の家で面倒を見てあげたいと思いました。
しかし、少女の家はせんべい屋。食べ物を扱う店で動物を飼うのは……と両親に反対されてしまいます。
この場合、少女は青い鳥に対して良いことをしています。
しかしその結果、両親にとっては良くないことをしている、と見られるわけです。
物事には二面性があり、裏と表がなければ成り立たないはずなのです。
つまり、八方美人とは
できもしないことを求め続け、自分自身にそれを強いる姿勢、つまり完璧主義の一種なのです。
※完璧主義については過去記事をご覧下さい
対処法
とはいえ無意識にやってしまっている場合はなかなか抜け出せません。
そういう時にどうするか、という話をしていきます。
最初から素の自分を見せる
一つ目は最初から偽らず、素の自分を見せることです。
これは少し抵抗が……と感じるかもしれません。
しかし、人はその人の特徴を最初に見たときの印象で決めてしまいます。
自己紹介が知的な感じがすればこの人は知的な人に違いない!
といった具合です。
それだけで終われば良いのですが、
この人は知的な気がしてたのに全然知的じゃない!裏切られた!
と
勝手に期待しておいて勝手に怒り出す人もいます。
こういった場面を回避するには初めから本当の姿を見せておくのが無難です。
無難な顔を見せつつフェードアウト
とはいうものの、仕事仲間など、どうしても切り離せない相手もいると思います。
関係が悪化すると雰囲気が悪くなったり……立場が悪くなったり……色々と面倒だ……という場合。
これは仕方がないので
序盤は良い顔をして茶を濁しつつ、その後は徐々に距離を置いていく
他ないと思います。
何か断りたい提案をされたら
10回に1回くらいの頻度で断っていきましょう。
そんな感じでしばらく過ごして、
二週間くらいしたら10回に2回断りましょう。
これは10%ルールと言って、
人間の脳は大幅な変化に敏感なので時間をかけて10%ずつ変えていくと良い
という法則です。
だいぶ鈍い人でも何セットか繰り返せば関係が切れると思います。
そもそも最初から近づかない
そもそも関係を作らないようにする。
人間との関わりを最小限にまで抑えることで実現しますが……これは少し難易度が高いかと思われます。
彩瀬なるのその後
持ち前の明るさ、優しさでたくさんの人の心を支え、光を与えていったなる。
辛い時、そばで励ましてくれた友人であるりんねはもういません。
彼女が今後どうなるのかはわかりませんが、彼女にはいざという時助けてくれる本当の友達が多くいるので、案外心配ないかもしれませんね。
まとめ
他人の顔色を伺っていきていくのは他人の言いなりで人生を歩むということです。
そういう生き方をすれば、自分で「こうなろう!」と考えなくて良いので非常に楽です。
しかし、当然ですが、
あなたをコントロールしたがる人はあなたが失敗した時に責任を取ってくれません。
※ちなみにそういう他人をコントロールしたがる人はダークトライアドの可能性が高いです。ダークトライアドについては#2をご覧ください
結局自分を救ってやれるのは自分でしかないのです。
小さな羽、美しいハート。小さな翼でも自分を抱きしめて
なりたい自分に
プリズムジャンプ☆