アイドル嫌いの自分がなぜプリパラにハマったのか?【考察】

フリー素材アイドルの河村友歌だよ!の写真

この記事の結論「プリパラのアイドルには中身があるし、本心を歌っているから」

この記事はアイドルに対して辛辣な物言いをしています。

それによって気分を害される可能性があるので、アイドル好きな方は読まないことをオススメいたします。

もう一度。

アイドル好きな方は

読まない方が

良いと思います。

忠告はしました(免罪符)

導入

こんにちは。

次回の放送でプリチャン終わるそうです。(2021/05/28現在)

僕がプリティーシリーズを見始めたタイミングというのが、プリチャンがスタートした直後でした。

アケに手を出したのもプリチャンからですし、そう考えるととても感慨深い想いです。

というワケで今回は

「僕はなぜプリパラにハマったのか?」というテーマ

について考えてみたいと思います。

プリチャン? なんのこったよ(すっとぼけ)

アイドルが嫌いな理由

まず前提としてですが、僕はアイドルが好きではありません

好きの反対です。

「キライの中にはスキが入ってるのよ」
「へりくつ黙れ」

まあ、キライと言うほどでもないんですが……「スキじゃない」という表記をすると文字数が多くなってしまうので……

なので正確なことを言うと、「シンプルに興味がない」になります。

その理由は大まかに2点。

理由1 中身が空っぽ

↑の記事でも書きましたが、アイドルというのは基本的に空っぽです。

それはアイドル自体が悪いと言うことではなく、

プロデューサーとか作曲家・作詞家が言いたいことを言うために、発言者の人格は薄い方が良いからです。

そして、客もそれを求めています。

清楚系みたいなので売ってるアイドルが実は9股くらいかけてて、

「うるせぇ!! こっちだって人間なんだよ!!」とか言い出したら嫌だと思います。

つまりそういうことです。

9股かけるような人物だったとしても、せめて表には出さないで欲しい

こちらが感じている印象以上のものを見せないで欲しい。

なんというか「アイドルはうんちしない!」みたいなものでしょう。

良い例かは分かりませんが……。

とにかくこういう求めに応じていった結果、アイドルは空っぽにならざるを得なかったのではないかと思います。

やむにやまれず、そうなっているというわけです。

僕はそれが気に入りません。

つまり極端な話し、アイドルが言う言葉はほぼ嘘ということです。

嘘というのは語弊がありますね。

正確には自分の言葉ではない、という事になります。

もちろん、バラエティー番組とかライブのMC部分とか、個人のSNSとかでの発言は本人の発言に近いものだと思います。

しかし、歌には関してはどうでしょうか。

作曲作詞の部分に参加していない以上、彼・彼女は借り物の詩を借り物のメロディーで歌っているに過ぎません。

そういう認識が頭の中にあると、「愛だの何だの言っても結局言わされてるだけじゃん」という気持ちになってしまいます。

ツッコミ担当がネタを書いているコンビの漫才を見て「お前ボケさせられてるだけじゃん」という気持ちになるのと同じ感じだと思います。

なんというか、そういう部分でとても冷めます。

理由2 自己評価はいっちょ前

以前、バラエティー番組を見ていたときのことです。

その番組内で、アイドルが芸人に対して上から目線なイジり方をしたり、喋ってる途中にカットインしようとして話のテンポが狂ったりすることがありました。(まあアイドルに限らずですが……)

それを見ていて「なぜこの人はこんなことをするんだろう?」と思いました。

芸人のトークは、間・構成・声色・ジェスチャーなどを練って作られた、いわば作品です。

ただの世間話とはワケが違うのです。

それに対して割り込もうとできるこの根性はどこから来るんだろう……?

その時は分かりませんでした。しかし、今は分かる気がします。

アイドルは基本的に見た目が良いです。

見た目が良いと言うことは、子どもの頃から可愛かったに違いない。

という事は、周りの人からチヤホヤされて育ったケースが多いはずです。

ならば、「自分はいつもチヤホヤされる=自分は重要人物である」という自己イメージができあがっていてもおかしくありません。

その自己イメージのおかげで、自己評価が高まり、結果的に「自分は芸人の言葉を遮って喋る価値がある」という判断につながっている可能性が考えられます。

乱暴な考えというのは承知の上です。

しかし、芸能界にはそういう自意識が天元突破してる人が少なくないという話も聞きます。

真相がどうかは分かりませんが、まぁ、僕はそう思っているという話です。

そして僕は「異常なまでに自意識が高い人間」は苦手です。

なのでスキじゃないです。

プリパラにハマった理由

そういうワケで僕がいかにアイドル嫌いかというのを語ってきましたが……

プリパラってアイドルが主人公のアニメなんですよね。

それも、登場人物のほとんどがアイドルという。

そんなもの、これまでの僕だったら一発ではねつけそうなものですが、なぜか僕はドハマりしてしまいました。

その理由は幾つかあるのですが、パッと思い浮かんだものだけに限定するならば以下の2点になります。

理由1 中身がある状態なのに”アイドル”が成立している

前述したとおり、アイドルには空洞であることが求められます。

その理由のひとつが、「見た目が清楚なのに実際はクソビッチ」だったら客が引くからでした。

ではプリパラではどうか?

「プリパラのキャラは空洞か?」といえば空洞ではありません。

(※もちろん、ガンダムとかに比べれば空洞みたいなもんですがそれは論点ではないのでスルー)

プリパラのキャラには家族が居ます。

リアルな生活があり、そこでふれあう人々がいます。

出会い、別れ……様々な体験をし成長します。

成長したことによって主張やスタンスが変化します。

プリパラは空洞ではない。

中身があるのです。

ではそれが嫌悪感を抱かせるかというと、抱かせないのです。

何故かというと、見えている以上のものは見えないから。

もっと踏み込んで言うならば、見えている以上の部分は存在しないからです。

なんとか坂フォーティーなんとかみたいなアイドルは、現実に存在している人物です。

なので、当然本人にしか知り得ない情報はあります。

交際経験は多分あるでしょう。

彼氏とか彼女とかとベロチューしたりしてるでしょうし、実は言葉遣いも汚かったりするでしょうし……

なにより、

確実にうんこを

しているはずです。

それも、とびきりぶっといのを。

それらの部分を観客である僕たちは知りようがありません。

知りようがありませんが、それらは事実として存在しています。

しかし、プリパラの場合はというと少し変わってきます。

プリパラのキャラはうんこをするでしょうか?

100人に聞けば100人それぞれの答えがあるでしょう。

僕の答えは

「うんこはしない」

です。

なぜならば、

そんな描写は存在しないから

そうです。

みもふたもない話ですが、プリパラはただのアニメです。

故に、そのキャラクターは現実には存在せず、劇中で描かれていない時間は消滅しています

だからこそ、存在しない部分を観客側の勝手な想像で満たすことができる。

それが、いわゆる二次創作です。

あなたがうんこをするアイドルを望むならそれが事実となり、

うんこをしないアイドルを望むならそれが事実となる。

少なくとも、あなた本人の中では。

つまり、何を事実とするかが自由に決められるのがプリパラです。

受け手が好き勝手に解釈して、現実をねじ曲げられる。

いや、むしろそれが正しい現実になる。

これなら嫌悪感を抱かないギリギリのところから踏み出す事がありません。

このように、プリパラのアイドルは自分の中身を持っていながら、それによって嫌悪されることもないというパワフル無敵な状態にあるわけですね。

※ちなみにですが、個人的にプリパラのアイドルもうんこはしてると思います。

まずトイレという概念が存在するし、ジュルルがおしっこしたりもしてたので、多分あの世界にも排泄行為は存在すると考えるのが妥当でしょう。

理由2 歌にキャラの主観が乗っかっている

リアルなアイドルが作曲・作詞に関わらないのと異なり、プリパラアイドルは関わります。

……という設定ですが、実際に曲作ってるのは山原一浩だったり渡辺徹だったりするわけです。

この点において、両者は互角です。

どちらも自分が作っていない歌を歌っています。

しかし、それでも作曲者・作詞者がストーリーのプロットやキャラクターを参照して曲を作る以上、曲に本人の主観が乗るのはプリパラのアイドルでしょう。

リアルなアイドルが嘘を歌っているとは言いませんが、心の底から共感できる歌ばかりではないと思います。

恋心叶わない切ない歌とか歌っていても「いや、フラれたこととかないから知らねーしw」とか思ってるかも知れません。

そもそも人間の気持ちなんて常に定まったものじゃないんですよね。

悲しいときだって100%悲しいってワケじゃなくて、

60%悲しい トイレ行きたい5% 電気つけなきゃな5% てかもうこんな時間か5%……

みたいな感じで、ひとつのことを100%全力でなんて考えないのが人間です。

一方プリパラアイドルは受け手が自由に決められるので、「今この子は悲しいんだ!」と受け手が思えばそうなります。

そういうのを嫌って、制作者側がどんな感情にも解釈できるシーンを入れたりする事もありますが……

基本は受け手にゆだねられます。

この点から、プリパラアイドルは歌に100%共感し、歌っていると判断できます。

というワケで、今回はなぜ僕はアイドル嫌いなのにプリパラにハマったのか?というテーマについて考えていきました。

まあ、プリパラにハマった理由は「構成が仮面ライダーと同じだから」とか「ストーリーが面白いから」とか他にもありますが……キリがないので幾つかに絞ってお話しました。

アイドルが嫌いな理由もぶっちゃけ一番大きいのは「恋愛の話しばっかしやがってそれしか言うことねえのかダボ」ですけどね。アイドルというかJ-POP全般か。

好きなものは何故好きなのか?

嫌いなものは何故嫌いなのか?

そういうことを深く考えてみると、案外面白い発見ができたりするモノです。

あなたも暇を見つけてやってみてはどうでしょうか?

知らない自分が見えてくるかも知れません。

では。