「良い文章の書き方」&質問箱返事#5
結論「文章は短ければ短いほど良い」
目次
「最強」の本
文章は短いほど良い
小説家志望中学生がやりがちな駄文
つづく
質問箱
「最強」の本
小説家スティーブン・キング(以下、スティーヴィー)の本に「書くことについて」という本があります。
(※追記:スティーヴィーは「キャリー」「ミザリー」「シャイニング」「it」などを生んだ超ベストセラー作家です)
個人的に、この本は「最強の本」の一冊だろうと考えています。
最強の本というのはまあ、つまり「汎用性が高い本」です。
言葉を使う人になら必ず役に立ちます。
現代社会においては、ほとんどの人が言葉を使いますから、事実上、ほとんどの人にとって役に立つ本、という事になります。
あなたは、このブログの記事を読みやすいと思ったことはあるでしょうか?
もしあるのでしたら、僕はスティーヴィーに心からの感謝を捧げます。(そうでなくても心からの感謝を捧げてますが……)
実は僕の文章作法も、ほぼ全てステーヴィーから教わった物なんですね。
わお! ソイツはァスゲえ!
僕は趣味で中学生の頃から文章を書いて貯めてあるのですが、この本を読んだ前と後では読みやすさが段違いです。
別人レベルで変わりました。
つまりこの本から学べば、あなたは最低でも僕程度の文章なら書けるようになる、という事です。
思い通りに文字を操れる世界は、とっても広大で楽しいですよ。
(もし僕の文章を「わかりづれぇよマヌケ!」と思っている方がおられましたら、もう申し上げたいと思います。
「おめでとうございます」と。
僕の文章を分かりづらいと感じるという方は、僕の文章の欠点が見えているという事です。
という事は、僕よりもわかりやすい文章を書ける可能性が高いです。
ぜひ、今すぐにでも「書くことについて」を読んでみて欲しいです)
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では、今回はそんな「書くことについて」から最も大事な考え方をお伝えします。
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文章は短いほど良い
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文章を書く上で最も大事なこと。
それは「文章は短ければ短いほど良い」という原則です。
文章は基本的に「相手に自分の意図を伝えるのが目的です。
という事は極論、伝わりさえすれば何でも良いワケですね。
文章それ自体の美しさを味わいたいなら、俳句や詩で十分です。
それ以外の文章は相手に伝わらなければ何の意味もありません。
そして、あえてそういう「伝わらなければしょうがない文章」という媒体を選んでいる以上、やるべき事はシンプルです。
- 一文は短く。
- 意味が通らない言葉は使わない
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小説家志望中学生がやりがちな駄文
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百聞は一見にしかず。
ここで、小説家志望中学生だった僕の駄文を見てみましょう。
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(悪い例)
深緑の生い茂る苔むした森を抜けた先にある仄暗い洞窟の奥底には、たぎるマグマのように、それでいてきらめくルビーのようでもある赤い鱗をまとった巨大な竜が、それ以上奥へと進ませんとでも言うように大股を開いて立ちふさがっていた。(110文字)
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意味不明ですよね。
さすがにこれは誇張してますが、これに似たようなことを書いてました。
今見返すと(まあストーリーとか設定の発想自体が貧相というのもありますが)すごく恥ずかしいです。
それは、この文章から僕の下心が透けて見えるからに他なりません。
どういうことか。
「書くことについて」では、長々と文章を書く理由はいくつかあるが、大体は以下の2つのどちらかであるとしています。
- 読者は細部まで知りたがっていると勘違いしている。
- 自分はこんな文章も書けるんだぞ!という自慢(あるいは自信がない)
なぜ読者が小説を読むかというと、それは、「主人公の身長は何センチだろう?」というのを知る為ではありません。
「主人公が物語の中でどう行動し、どう結末を迎えていくのか?」です。
たしか、エルモアという小説家は、小説を書く際に「読者が読み飛ばすだろう」と予測される箇所を削除してから出版するそうです。
それこそ、キャラクターの小数点以下までの精密な身長とか。(比喩的な意味で言ってるだけで、ほんとに身長の情報を書いていないかは知りませんしここでは問題にしないです)
本質に傷がついていなければ、枝葉の部分が多少折れていても問題はありません。
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ビジネス書を読む場合も同じです。
読む理由は「ここに書いてある内容をどう活かそうか?」。
「筆者はこんな難しい言葉使いをしているのか! 素晴らしい! 感動した! 本代の1500円を是非受け取ってくれ!」?
んなわけあるか(^◇^;)
物を伝えるのが文章の役割なのに、物を紹介するのそっちのけで
「それより見て! 見て俺の文才! ねえ見た!? ほら見たでしょ!? 何か言うことあるよね? ん? すご? ん~? すご……? すごいよね! だよね! すごいでしょ俺!」
なに1人で気持ちよくなっちゃってんだよ。
あるいは、長ったらしい文章を書くことで「自分はこんな言葉使いも知ってるぞ!」という主張をしているというのも考えられます。
この行動の本心は「自分が書く文に自信がない」ことの裏返しです。
金持ちは「自分は金持ちだ!」とは言いませんからね。
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というワケでさっきの自己満駄文を現実的なラインまで縮めると以下のようになります。
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(ましな例)
森を抜けた先には洞窟があり、そこには竜がいた。その鱗は赤く、たぎるマグマにもきらめくルビーのようにも見えた。(54文字)
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臨場感はなく、どこかナレーションっぽい文章にはなりますが、さっきのよりはマシでしょう。
それに、臨場感を出すのにも、そこまで文字数は必要ないはずです。
とりあえず意識すべきなのは、「文章は短くする」という事。
そして文章を短くするには、「最低限の修飾語(〇〇のような~みたいなの)で留めること」が重要なのです。
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つづく
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こんな感じの事が大量に乗っています。
これだけでも為になるんですが、こういう感じのためになる話がひたすら続いていくので、興味を持った方はぜひ読んでみて下さい。
個人的にもとても気に入っている本で、暗唱できるくらい読み込みたいと思っているほどです。
なので、もしかしたらまた折りを見て記事にするかも知れません。
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というワケで記事部分はここまでです。
お疲れさまでした。
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質問箱
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質問頂いた方、ありがとうございます。
今回も(少し遅くなりましたが)お返事をさせて頂きます。
※なお、「これはBotっぽいな……」と判断した物は飛ばさせて頂いております。
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階段を斜めに上がったらまっすぐ登るよりも早い! という事に小学6年くらいでようやく気づきました。
とてもうれしかったので友達に喋ったら「なに当たり前のこと言ってんだよ」とあきれられました。
今思うと天然と言うより単純に頭悪いエピソードですねこれ。
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13歳(大嘘)美少女(大嘘)です。
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気持ちは分かりますね……。
僕も余り積極的に知らせる気はなかったので何も言ってませんでした。
ただ、いつの間にかそういうアニメが好きだと言うことがバレてました。
ライブTシャツを部屋着にしたのがダメだったみたいです。
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もちろん。
なんか良いじゃないですか。
友情を言い訳にして恋愛をあきらめるの。
なんかアニメのキャラでいそう
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